広い庭や空き地、グラウンド、公園はたまた田んぼなど土地を管理する上で最も多くの労力と時間を使うのは草むしり、草刈りなどの雑草の処理、手入れではないでしょうか。特に春から夏にかけて暖かくなると草に限らず多くの植物一気に成長します。そのため草刈りなどは暑い時期、体力を容赦なく奪う太陽の影響などもあり、かなりハードな作業となります。

それでも管理を怠ったり、放置をしてしまうと土地は荒れ放題になり収拾がつかない状況になります。また土地があれることで資産価値なども下がってしまうためそういった部分でもデメリットがあります。さらには雑草が伸びきってしまうことで近隣に迷惑をかけてしまい。近所問題に発展する可能性もあります。

こういったトラブルを避けるためにも定期的に綺麗にしておかなければいけないのが土地を保有している人の宿命とも言えるでしょう。この記事ではそんな土地を保有してるけど草刈りなどをどうしたらいいか困っている人や、何を準備してどうしたら効率良く草刈りできるかを知りたい人のためになる広い土地の草刈りについて解説していきます。草刈りなどのプロが紹介する方法で効率良く、綺麗な土地を手に入れましょう。

草刈りにはどのような道具・機械を使用したらいいのか

小さい庭や花壇などの雑草を処理する場合は大掛かりな道具は必要なく、手で草抜き、草むしりをするか園芸用のハサミや小さな鎌などで処理することが可能です。ただ広範囲となると機械に頼った方が体の負担も少なく作業も効率的です。ではどのような機械を使用したらいいのか?ここではそれについて解説していきます。

自走式草刈り機

広く平坦な土地に適している草刈機で公園や河川敷、野球場やサッカーグラウンド、工場敷地や団地のフリースペースなどによく使用されます。

手押しで操作しながら使う草刈機と車のように乗車して運転するタイプと2種類あります。1日で1万㎡ほど草を刈ることができるので1日で一気に草刈りしたい人にはおすすめです。

自走式草刈機は刃や形状などの構造の違いで以下の種類に分けることができます。

・ハンマーナイフモア
・ロータリーナイフモア
・スパイダーモア

草を細かく粉砕しながら刈ることができ一気に草を無くせるものや、刈り跡が綺麗で手入れにてきしているもの、刃の交換が簡単で手入れや管理が簡単なもの、軽量かつ傾斜面に使用することに適しているものなど様々です。ご自身が管理している土地の形状や荒れている状態などを考慮してどの草刈機にするかを選択するとよいでしょう。

畦や法面などの傾斜でもしっかりと密着して草を刈ることができるのはスパイダーモアの草刈機です。傾斜の土地を綺麗に管理したいのであればこちらを選択しましょう。

エンジン草刈機

自走式よりも狭いが比較的広い土地の草刈りをしたいのであれば、エンジン草刈機がおすすめです。エンジン草刈機は金属の円盤型の刃で外縁が鋭くなっており、そのチップソーを高速で回転し草を刈り取っていきます。

チェーンソーに近い扱いになりパワーも十分なため細い木であれば切り倒すことも可能です。ですが本来は草刈りに使用するものなので木などには使用しないようにしましょう。

エンジン草刈機はハンドルを持ちながら操作する形状が定番です。よりパワーと重さがあるものであればベルトも付いており腰などに巻き付けて安定させながら扱うこともあります。自走式よりも手で扱う分、小回りが効いで柔軟に草刈りが可能です。ある一定の力と体力が必要になるため使用する時にはそれ相応の時間と準備をしておきましょう。

電動草刈機

一般的な庭やビル、マンションなどの植栽スペースなど広くないが手作業ではしんどいくらいの広さに適している草刈り機です。一般家庭で利用を考える人はこの草刈機で十分でしょう。充電式の草刈機なので長時間の使用は難しいでしょう。タイロンコードと呼ばれる硬い糸をヘリコプターのようにクルクルと回転させ草を刈っていきます。

安全性や扱いやすさで言えば一番と言えるのがこの電動草刈機でしょう。コスト面でも一番安く、購入しやすいという点でも一般家庭で使うならおすすめです。

草刈機を選ぶポイント

草刈機を選ぶポイントは草刈機の機能面や性能面だけで選ぶのではなく除草したいエリアの広さや効率面、短時間で刈り取りたいのかなども考慮しましょう。広く広大な土地をより短時間で除草したいのであれば刈り幅が広い機種を選ぶのがポイントで、逆に庭先など狭範囲であれば刈り幅は狭くコンパクトなものが適しています。

また自走式草刈機は機種によって対応している草丈なども決められているので、綺麗にしたい土地の草がどれくらい伸びているのかを把握しておくことも大切です。正確な長さを調べる必要はありませんが、膝丈なのか腰丈なのかなど自分の体と照らし合わせて把握しておきましょう。

機能で選ぶポイント

機能で選ぶ際のポイントを紹介していきます。機能面で気を付けるポイントは以下の通りです。

・低振動
・低騒音
・走行切り替え
・立ち乗りステップ機能

自走式草刈機などは機種のバリエーションも豊富でどれを選べばいいのかわからないといった人も多くいます。そのため綺麗にしたい土地の状況、どのような機能がついていると自分に合っているのかで選ぶようにしましょう。

「低振動機能」が搭載されている機種は体に負担をかけないという点で優秀です。長時間振動が強いものを使用するとそれだけ体に負担がかかるので怪我や障害に繋がる可能性があります。そのため広範囲の土地を何日もかけて除草すると計画をしているひとにはこの機能が搭載されているものを選びましょう。

「低騒音機能」仕事などがあり早朝に作業をしなくてはいけない人や住宅地に近く近隣の人の迷惑になりたくないという方はこの機能が搭載されているものを選びましょう。静音タイプのエンジンを採用されている電動式の機種がおすすめです。

「前進・後進切り替えや速度変更機能」Uターンなどすることで時間と手間がかかってしまうのを嫌う人におすすめです。この機能が搭載されている機種は斜面でも問題なく後ろに下がることができるなど優れた機能を持っています。転倒する心配もなく安全に作業することができます。また速度を変えられることで作業時、移動時などそのシーンにあったスピードで操作ができるのでとても便利です。

立ち乗りステップ機能やクローラータイプの機種」立ち乗りステップなどが機体の後部に付属しているものがあったり後付けで設置することができるものもあります。ステップに乗ったまま移動することができるので歩かなくていいため、長時間作業しても疲れにくいというメリット、魅力があります。

またこれら機能以外にも機種やメーカーによって保証制度などが充実しているものもあります。保証が充実していることで故障やトラブルに遭っても安心して使用できます。できるだけ長く使うことやこれからも続けて除草作業をすることを考えている人は無償修理がついているものや盗難被害に対応してくれるメーカーを選びましょう。それらは購入時に必ず確認しておくことが必要になります。また日頃からの刈刃やオイルの交換などの日々のメンテナンスを忘れないようにしましょう。

有名で安心のメーカーは以下の通りです。

・共立
・ヤンマー
・アテックス
・オーレック
・ホンダ
・イセキアグリ
・ハイガー(HAIGE)
・クボタ

正しい草刈り方法

電動とエンジン式の草刈機を使う方法を紹介していきます。一般家庭から少し広い範囲での草刈りを想定しています。草刈りの際に準備しておきたいものや草刈りの手順などを細かく解説していきます。

草刈前に準備・用意しておくもの

草刈りをする際には刈る時、刈った後と必要なものがありますのでそれらを紹介していきます。

・軍手(滑り止め付き)
・刈った草を集める熊手
・ほうき(箒)
・ちりとり
・大きなゴミ袋

草刈機を操作する際は素手で作業することは極力避けましょう。滑り止めのついた軍手を使用することでグリップ力が上がり使いやすくなるのはもちろんのこと、草刈りで跳ね返ってきたものが当たった時の怪我防止にも繋がります。

また熊手やほうきがあることで刈った後の草を一気に集めることができるので後片付けがかなり楽になります。除草後の草をまとめたらゴミ袋などに入れてすぐに処分をしましょう。除草後の草を放置することで害虫などの住処になり、家にまで害虫被害が出ることもあります。そのため除草後の草はなるべく早く処分しましょう。

除草手順

除草機やそれ以外の道具が準備できたらいよいよ除草作業です。除草の手順とそれらのポイントを解説していきます。

手順1 除草前の準備

除草をする際に必ずしておきたいのが障害物をどけたりゴミ、石ころなどの除去です。ざっと除草する土地を歩いて回り目に付くゴミや石は取り除いておきましょう。これらが転がっていると除草機とぶつかり、跳ね返り自分に当たり怪我に繋がる他、予想をしていなかった箇所に飛び跳ね器物破損などにより近隣トラブルに発展する可能性もあります。それらを事前に防ぐためにも必ずゴミや石ころなどを取り除きましょう。とくにビニール袋や紐などのゴミは機会に巻き込まれ故障に繋がる可能性もあるのでそれらはには十分注意しましょう。

手順2 除草をしていく

草刈りは端から端まで真っ直ぐ進み直線に草刈りできたら隙間なく隣のラインを草刈りかけます。傾斜の場合、傾斜の下から上に向かって除草していきます。上から草刈りをしていくと刈った草が下に溜まっていき刈たい草に覆いかぶさるため、うまく草刈りができなくなるからです。

草刈りの進む道はとても重要になるのでそれらも意識していきましょう。

草刈りの注意点

草刈りの注意点ででは先に説明したように電動草刈機は飛石やゴミの巻き込みに注意しましょう。草刈り中でも先の地面をしっかりと確認しながら進めましょう。飛石により窓ガラスのヒビなどにも繋がるので事前に雨戸を閉めておくなど対策も進めましょう。

また除草中は半径5mは人に近づけないようにしましょう。エンジン式の草刈機は非常に強い力でチップソーが回転するため、草が絡むことで制御が効かなくなったりと思わぬ動きになってしまうことがあります。そのため周囲に人がいることで大きな怪我に繋がる可能性も十分にあります。広範囲の作業となると二人で同時に草刈りするケースなどもあるかと思います。その時は行動範囲を決めてお互い近づきすぎないよう注意しながら除草していきましょう。チップソーはとても鋭利なため最悪命を落とす可能性もあります。

また木や壁などといった障害物の近くでは除草機を使用しないようにしましょう。ギリギリまで除草できると考え機械を使用すると幹が傷つき病気の原因や変形の原因に繋がります。また壁などを傷つけることで劣化を早めるきっかけにもなります。さらには機械自体の故障の原因になります。障害物近くは面倒くさがらず手作業で仕上げるようにしましょう。

草刈りの後片付け

草刈り後は放置せずにお住まいの自治体が指定している方法でゴミとして出しましょう。熊手やレーキなどを準備しておくと後片付けも簡単です。先に説明したように雑草を放置しておくことで害虫被害を招く恐れがあります。また雑草は非常に生命力が高いため地面に触れている雑草から種が落ちたり、根っこから新しく草を伸ばすといったことも少なくありません。そのため必ず早期に処分しましょう。

夏場の場合は1日刈った草を外に放置しておくことで熱で水分が蒸発しサイズがひと回り小さくなります。そのため1日放置してから片付けると手間も負担も減るので楽に片付けができるようになります。

草刈り以外の除草方法

草刈り以外では薬品を使用した除草剤や日光を妨げ光合成をさせないことで草を枯らす防草シートなどがあります。これらは草刈りと違い防草効果もあるため今後草を早したくないといった方にはおすすめの方法です。ただ除草剤などは使用方法を正しく守らないと家庭菜園やガーデニングなど意図して育てている植物にも影響を与える可能性があります。

除草剤なども様々な種類がありますので最大限注意しながら選択するようにしましょう。また防草シートは正しく使用することで半永久的に効果を発揮します。ですが広範囲に使うにはその分コストがかかるのと、捲れたりすることで効果が軽減してしまった場合設置し直しなどしなくてはいけなくなるので素人が設置するのは少々難しかったりします。

それらをこうりょし草刈機を使用するのか、除草剤などをしようするのか検討しましょう。

様々な土地の草刈り

草刈りは庭などの平面の土地だけでするとは限りません。様々なシーンでその土地に合った草刈りをしていかなくてはいけません。どのような土地があり、どんな草刈りをしていくのかを紹介していきます。

田んぼの草刈り・草取り

田んぼは時期により除草の方法が異なります。水を張った畝で稲の周辺に生えてくる草の除去、田んぼの境目となる畦道の除草と、収穫シーズンが終え水がなくなり乾燥している時期です。

田んぼでの除草は雑草により栄養問題に陥らないためにの除草が基本です。また畦道の草刈りは田んぼに良い影響を与えるための生態系をコントロールするために必要になります。

田んぼで除草を行う目的

畦道の除草がなぜ必要になるのかというと稲を好物としいるカメムシの餌にならないためです。稲はもちろんのこと稲科の雑草も好物なので畦道に生える雑草に引き寄せられる可能性が大きくなってしまうのです。田んぼ周辺の外界との間に好物があるという空間をつくらないことでカメムシ対策が見込めるのです。畦道の草刈りは基本的な除草作業と変わりはありません。イネ科植物の草刈りには「高刈り」が有効です。生長点となる根本よりあえて上部を残すことで成長を遅らせ草刈りの頻度を減らす方法です。

畑の草刈り・草取り

畑は作物のために土自体に豊富な栄養が含まれています。その環境はもちろん雑草にとっても理想的な栄養状態にあるため、雑草も繁殖しやすいのが畑です。

畑には野菜などの種しか植えていないのになぜ雑草が生えてくるのか?それは周囲から種子が飛んでくることはもちろんのこと、野菜の肥料として使用されている鶏糞には雑草の種子が含まれているのです。そのためこまめな除草と発芽させないための対策が必要になります。

畑の除草方法

雑草が繁茂することで肝心の作物に栄養が十分行き渡らないということにつながります。そうなってしまっては農作物の品質が低下することはおろか、穀物などに雑草の種が混入し異物混入となってしまっては商品価値が一気に下がってしまいます。そうなってからでは遅いので畑での除草作業はより重要な業務の一つとなるのです。

畑での除草は除草剤の広域散布は危険が伴うので避けたい方法の一つです。芽が出始めの雑草であればクワなどをしようして取り除くのがいいでしょう。夏場一気に雑草が成長する時期は刈り払い機などを使用しましょう。マルチングと呼ばれる防草手段を畑ではよく採用されます。狙った食物以外の光合成を阻害し雑草の成長を強制的に阻害させるのです。

まとめ

ここでは広い範囲での草刈りについて解説してきました。草刈りはまずその土地の状況とどう除草したいのかを把握することが大切になります。しっかりとそれを把握したら必要なアイテムを揃えて草刈りしていきます。

自分で草刈機を選ぶのが難しい場合はホームセンターなどのスタッフに聞くとよいでしょう。また草刈りの際は怪我や器物破損に繋がらないよう不安要素を徹底して排除してから行いましょう。自分で土地の手入れをしたいという方はぜひこの記事を参考にしてください。

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