フェンスを作りたいと考える際、目隠しフェンスを検討する人も多いかと思います。目隠しフェンスは自宅のプライベートを守る役目をしてくれるので周りの目を気にせず好きに過ごすことができるなどメリットは様々です。

目隠しフェンスはエクステリアのプランでもほとんどの方が設置します。そのため目隠しフェンスについても調べておいて家に合うのはどんなデザインか、どこまで遮断したいかを考えておくといいでしょう。調和の取れている洗練されたおしゃれな外観にしたいのであれば妥協なく感気ていきましょう。

そんな目隠しフェンスについてこの記事では解説していきます。目隠しフェンスは商品の種類や内容によって値段も変わります。間違った選択をしないよう、目隠しフェンスのメリットやデメリット、業者に依頼した際の費用感など相場も細かく解説していきますのでぜひ最後まで読んでください。

フェンスとは

自宅の周りに設置するフェンスには大きく分けると2つに分けることができるでしょう。比較的費用を安く抑えられるメッシュタイプのフェンスと冒頭で説明したようにプライベート空間を守ってくれる目隠しフェンスです。

フェンスは道路と住宅の境界線を分かりやすくするのはもちろんのこと隣接する家との境界や庭、浴室周りに取り付けられることが一般的でしょう。

メッシュタイプのフェンスは名前の通り完全にシャットダウンするタイプのフェンスではないため自宅のプライベートを守るには少し効果が弱いでしょう。
ですが目隠しフェンスよりも費用を安く抑えられたり、日当たりを遮りにくいなどといったメリットも存在するので自宅の構造や周りの環境を考慮してメッシュタイプのフェンスを選択するのもいいでしょう。

目隠しフェンスに限らずフェンスには様々な高さがあります。基本的には60cm、80cm、100cm、120cmの高さがあります。

メッシュフェンス

メッシュタイプのフェンスのメリットは目隠しよりも圧倒的に費用、コストを抑えることができるところでしょう。
価格がお値打ちということもあり、格子のメッシュフェンスはエクステリアの商品の中でも最も流通量の多い商品です。

メッシュフェンスは基本的にアルミ形とスチールの2種類でスチール製の方が安く抑えられます。
メッシュフェンスの相場感は以下の通りです。

・メッシュフェンス(アルミ製): 1mあたり9,400円〜11,200円
・メッシュフェンス(スチール製): 1mあたり5,400円〜5,700円

メッシュフェンスの施工費用の相場は1mあたり約1,100〜1,300円です。

目隠しフェンス

目隠しフェンスのメリットとデメリットを紹介します。

目隠しフェンスのメリットは以下の通りです。

  • 重厚感を持たせるなど家に合わせてデザインを楽しめる
  • 自宅のプライベート空間の確保
  • 敷地の境界線を明確にする
  • 人の侵入を防ぐなど防犯の効果を持たせる
  • 防風、防塵など災害から家を守る

目隠しフェンスのデメリットは以下の通りです。

  • 視界が遮断されるので敷地が狭く感じる
  • 高さや位置によっては日当たりを遮る可能性もあり

上記のように目隠しフェンスにはメリットとデメリットがあります。これらを考慮して目隠しフェンスは業者に依頼しましょう。目隠しフェンスも人の目線の位置だけ目隠しにするなど柔軟に対応することも可能ですのでそれらの知識もある業者を選択するようにしましょう。

フェンスの防犯効果

空き巣に対する防犯

大抵の空き巣犯は多くの家を前もって下見をします。この事前の準備段階で侵入できるかどうかを判断します。フェンスの設置一つで防犯意識が高いのか低いのかも判断することができ、防犯意識が高いと犯人は諦めることになります。

フェンスがある家は空き巣犯は侵入を敬遠してしまいます。フェンスを設けることで侵入できたとしてもその後の逃走の経路などが特定しやすくなり、逮捕に繋がる足がつきやすくなるので侵入を敬遠するようです。

車上荒らしや車両盗難からの防犯

駐車スペースを隠すようにフェンスを設けることで盗難や車上荒らしの被害を防ぐことができます。メッシュフェンスでは防犯の効果が薄まるため目隠しフェンスをチョイスするようにしましょう。そうすることで被害に遭う可能性を下げることができます。

フェンス以外の防犯方法

フェンス以外にも防犯となるものを紹介します。

「防犯砂利」もとても効果的です。砂利を家の周辺に敷き詰めることで歩くと大きな音が出るので防犯に繋がります。足音が響きやすく砂利を敷き、侵入を特定できるようにしましょう。

「センサーライト」を玄関口などに設置するようにしましょう。センサーライトは暗い場所で動く物体や人に反応します。暗がりの中、光に照らされることは空き巣犯は嫌うため空き巣を諦めさせることもできます。侵入を試みたタイミングで突如周囲が明るくなるセンサーライトはとても効果的です。

その他にも防犯カメラなどは代表的な防犯対策でしょう。防犯カメラは侵入された時、記録でき証拠を残すことができるものと考えがちですが実際には防犯カメラがあることで侵入を防ぐ効果が最も高いのです。フェンスなどにも設置することができるので外観が損なわないようエクステリアと絡めて活用するといいでしょう。

目隠しフェンスの種類・材質

目隠しフェンスを選ぶ時は自宅の色や形などに合わせて考える方が多いでしょう。そんな時に知っておきたいのが材質でデザインが変わるということです。目隠しフェンスによく用いられるものは以下の通りです。

  • 高級天然木材フェンス
  • 樹脂製フェンス
  • アルミ製フェンス
  • アルミ製スクリーン
  • 和風・竹垣フェンス

高級天然木材フェンス

完全に天然素材で作られるフェンスは自然に馴染む綺麗なデザインになります。ウリン材を用いることが多く、長期間メンテナンスをしなくてもいいといわれる素材で耐久性に優れています。また、木材だからこそ自由に加工をできるのでデザインの幅を広げることができます。

樹脂製フェンス

樹脂製フェンスは水に強く腐りにくいといったメリットがあります。こちらの素材も経年劣化が少なく長期間メンテナンスが必要ありません。カラーバリエーションなどつけやすいため好きなデザインに調整できます。

アルミ製フェンス

アルミは耐久性の高い素材で防風、防塵を考えた時、最高のパフォーマンスをしてくれます。アルミフェンスは色やシートを使用することで様々なデザインにすることができます。スリムな形にすることでスタイリッシュになったりなどナチュラルな素材にはない良さを出すことができます。

アルミ製スクリーン

スクリーンタイプのフェンスは完全に人の視線を遮断しつつ、適度に光を取り入れることができます。他の素材と組み合わせて完全に視界を遮断したい場所だけに使用することなども可能です。

和風・竹垣フェンス

和を基調とした家であればこのタイプのフェンスを選択するといいでしょう。家に馴染み落ち着いた印象にまとめてくれます。和風のタイプは自然素材や樹脂製と選ぶことができるので各々のメリットとデメリットを確認して選択しましょう。

目隠しフェンスを選ぶときのポイント

目隠しフェンスを業者に依頼する際には以下のポイントを抑えましょう。

  • フェンスのベストの高さはどうするか
  • 敷地が狭くならないよう圧迫感を感じないようにする
  • 風通しや日当たり、採光などを考慮
  • 家にマッチする、違和感のないデザインにする

フェンスの高さはどうする?

フェンスの高さは自分がどこで生活している時に目隠ししたいのかによっても変わります。

  • リビングにいる時の外から見えないようにしたい
  • テラスにいる時に外から見えないようにしたい
  • 庭で作業している時に外から見えないようにしたい

一般的に人気な高さは180cmの高さです。この高さであればある程度の人の視線を遮ることはできます。ですがリビングで生活している時となると家の高さも加わるため家の中は見えてしまう可能性も十分にあります。そのため家の中まで見えないようにしたいのであればフェンスの高さは180cm以上にした方がいいでしょう。

カーテンなどを使用すれば家の中は遮断できるのでそこは気にしないということであれば180cmでも十分でしょう。家族の何を守りたいか、ブロック塀などと合わせた時どうなるかなど考え抜いてフェンスの高さは調整していきましょう。

敷地が狭く感じないように調整する

目隠しフェンスは視線を遮るフェンスのためフェンスの向こう側が見えなくなり狭く感じてしまいます。そうならないためにも暗い色は避けたり、高さを変えたり、目隠しフェンスを限定的に設置したりなど色々な工夫をしましょう。
そういったデザインにも詳しい業者さんを見つけるようにすることをオススメします。

風通しや日当たりなどを考慮

目隠しフェンスのデメリットの一つとして風通しが悪くなることや日当たりが悪くなることが挙げられます。背が高いフェンスや通気性のないフェンスを選択するとこういった状況に陥ります。そのため普段からの日当たりや風通しなどを考慮してフェンスの高さ、タイプを選ぶようにしましょう。

家にマッチするデザインにする

家とフェンスなど外から見た時に違和感を与えない色、素材選びをするようにしましょう。好きな色で選んでしまうと家とマッチせず変に目立つ可能性もあります。また、色によっては経年劣化でひどい色になってしまうこともあるので先々のことも考えるようにしましょう。

目隠しフェンスを設置する目的を明確に

目隠しフェンスを設置する時にまず考えるのは一番は何のために目隠しフェンスを設置するのかを明確にしましょう。「ご近所から視線を遮りたい」「道路から洗濯物が見えないように」など「どこ(何)から」「何を」目隠しするのかをハッキリしておきましょう。

設置したい敷地の状況の確認

目隠しフェンスを考える時にはまず、隠したい場所と道路や隣家などの見られる場所との高低差がどれくらいあるのかも把握しておきましょう。この位置関係はフェンスの高さをどうするかの判断になり最終的な費用にも繋がりますので確認しておくことはとても大切です。

目隠ししたい場所は?

隣家との境界線に設置して目隠ししたい

隣家とは自然と距離が近くなります。そのため完全、完璧に視線を遮断するにはそれなりの高さのフェンスが必要になります。また防音効果のあるフェンスだとなおいいでしょう。隣家との境界線として設置するフェンスであれば外観、景観を損なうことは少ないので機能性を重視しても問題ないでしょう。ご近所付き合いもあるかと思うので不愉快な思いをさせない程度の高さなどにするなども配慮しましょう。

家と道路の境界線に設置して目隠ししたい

外から全く見えないようにしたいという心理が働く人も多いと思いますが、厳重に視線を遮断している過程は空き巣などの被害に遭いやすいとされています。外からの視線をシャットアウトすることにより人が入っても死角になり容易に侵入できてしまうのです。そういったことも考慮して家のデザインに合わせて検討しましょう。

リビングが見えないように目隠ししたい

一般的な住宅の床の高さは外の庭や道路より50〜60cmほど高くなっています。そのためリビングを目隠ししたいとなるとそれに応じたフェンスの高さにしなければいけません。フェンスを高くするとなると室内の圧迫感や窮屈感、閉塞感を感じることになります。また、採光を妨げたり風通しを阻害したりなどする可能性も出てくるためリビングを目隠しする際には注意が必要になります。

庭・植栽を目隠ししたい

庭などで遊んだりくつろいだりする人もいるかと思います。そんなゆったりした時間を誰にも見られたくないという方も多いでしょう。そういう方は家の人間や周囲の人が立ち上がった状態で見れないよう意識しましょう。ガーデニングをしたい人はフェンスを立てる前にガーデニングのプランを立てておくのもいいでしょう。ガーデニングや植栽をするのであればフェンスもそれらの植える花木に合わせたデザインにすることをお勧めします。

バスルームを目隠ししたい

一番目隠ししたいエリアがバスルームでしょう。バスルームの向かい側が隣家と距離が近いといった家も多いでしょう。ここはしっかりと機能性を持たせたルーバーや面格子タイプがおすすめです。湿気などに強くかつ、風通しもいい、さらに視線カットの効果も十分なのでバスルーム、風呂場を目隠ししたい人にはこれらを検討するといいでしょう。

目隠しフェンスの相場

目隠しフェンスは材質やデザインで費用も大きく変わってきます。また業者によっても設置費用などで変わるのでそれらを総合して費用は検討するようにしましょう。

また費用が高くなる理由として素材を使う量で変わります。フェンスが高くなったり隙間を完全に無くすなど目隠しする範囲が広くなるほど高くなることは覚えておきましょう。

有名メーカーを参考にフェンスの高さ80cmで比較し相場を出しています。

LIXIL

・アルミ形材色 : 15,500〜16,000円(目隠し率 : 89〜100%)
・木調色 : 20,500〜38,500円(目隠し率 : 89〜100%)

三協アルミ

・アルミ形材色 : 17,000〜17,500円(目隠し率 : 〜100%)
・木調色 : 20,000〜36,000円(目隠し率 : 〜100%)

YKKap

・アルミ形材色 : 16,500円(目隠し率 : 100%)
・木調色 : 38,500円(目隠し率 : 100%)

工事・施工相場

目隠しフェンスは1mあたり約1,200円〜1,400円です。目隠しフェンスはフェンス自体もメッシュタイプより高いですが施工費用も目隠しフェンスの方が高くなるので必ず見積もりを取るよう気をつけましょう。

目隠しフェンスを設置する時に費用を安くする方法

フェンスの設置にあまり費用をかけたくないという方は以下を参考にしてください。

  • 自分でDIYする
  • フェンスを自分で購入して設置だけ業者に依頼する
  • 自社完結の業者に頼む

自分でDIYする

この方法はあまりオススメしませんが自分で目隠しフェンスを購入して自分で施工、設置する方法です。こういった作業に慣れている人以外はあまりやらない方がいいでしょう。

施工に失敗すると暴風などですぐに倒れてしまい二次災害を招いたり余計に費用がかかったりとリスクが高くなります。ですがコスト面で考えると一番安く済むのでどうしても安く済ませたいという方は自分でDIYをすることも選択肢の一つとしてみてはいかがでしょうか?

フェンスを自分で購入して設置だけ業者に依頼する

目隠しフェンスを設置するときはフェンス代と施工代がかかるので、フェンス代を極力抑えることで全体の費用も抑えられます。フェンスを業者で選ぶとそれなりのクオリティのものを揃えているため必然と費用も高くなります。そのためフェンスは自分で買ってしまうというのも一つの選択肢でしょう。

一つ問題があるとすればフェンスと施工セットでしか受けてくれない業者も多いので業者選びに苦労する可能性もあります。

フェンスを激安で購入する方法があるのでそちらも合わせて紹介します。エクステリア工事専門店に相談に伺い、「特値のフェンス」をお願いすることです。この場合業者に施工をお願いすることになるかと思いますが、エクステリア商品には定価の6割〜8割ほどで販売されることもあるのでその商品を狙うといいでしょう。特に売れ行きのいいフェンスなどは市場の流通も活発になるため大量生産されて安くなるという仕組みです。

カタログにも載っていないマル秘の商品もあったりするのでよくよく話を聞いて深掘りしていきましょう。

自社完結の業者に頼む

業者によっては施工は外注をするという業者もいます。外注を使用することで施工に関わる業者が2つになるため中間マージンなど余計な費用がかかります。

自社完結や自社施工を推している業者を選択するようにするだけで費用を抑えることもできます。アフターケアなども考慮して業者は慎重に選ぶようにしましょう。

またこれら以外にフェンスの製品自体のグレードを抑えることで業者に依頼しても安く抑えることは可能です。ただ、製品のグレードを下げればその分望んだ通りの効果を発揮しないなどのデメリットもあるのでそれらをしっかりと熟考しましょう。

業者選びのポイント

手抜き施工、ぼったくり業者が潜んでいる可能性もあるので業者選びは慎重に行いましょう。また施工技術によってフェンスの保ちは変わってくるので工事の得意な会社に依頼した方が安心でしょう。

エクステリアの専門店であれば比較的安いコストで依頼でき、施工も問題ないのでエクステリア専門店で探すようにしましょう。その中でさらに選ぶポイントとしてみて欲しい箇所は以下の通りです。

  • 施工実績が多くある業者
  • 定期的に更新されている施工実績が掲載されている業者
  • エクステリア専門店であり企業歴の長い業者

上記3つは施工に対して安心できるか?実際に稼働率のいい業者なのかを判断するのに必要なポイントです。費用感は業者によって異なるのでそれらのポイントを抑えた上で複数の業者に相見積もりしましょう。

エクステリアの業界は競争が激しいこともあり長く続いている業者は実力もそうですがお客さんから信頼されている証でもあります。そのため企業歴がなるべく長い業者を候補に入れるようにしましょう。

アフターケアなど施工後もフォローをしてくれる業者を選ぶことをオススメします。

まとめ

目隠しフェンスについての解説、フェンス自体の相場、施工の相場など細かく解説しましたがいかがでしたでしょうか?
フェンスについて全くわからないという人は業者の方と相談する人もいるかと思いますが、何もわからない状態で相談すると業者の言いなりになってしまい思っていたようにできなかったり、無駄に費用がかかってしまったりなどといったケースも多くあります。

そのためある程度の知識や外観のイメージを固めたりと自分でできることはしておきましょう。その上で対等な目線で業者と打ち合わせすることでしっかりと理想のフェンス設置が可能になります。

目隠しフェンスを検討している方はこの記事をぜひ参考にしていください。

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