梅雨が明けからっと暑くなる夏の季節は雑草が猛スピードで成長する時期でもあります。大切な植物などであればとても嬉しいことですが、雑草となると困ると感じる方も多いでしょう。

この記事ではそれら雑草に対してのお困りの人のために、どう対処をすればいいのか?またどんな雑草なのかもわからないという方のお困りを解消できるよう細かく解説していきます。

  1. 雑草の種類
  2. 夏によく生える草
  3. 夏によく生える雑草の除草方法
  4. 草を再度生えてこないようにする方法
  5. まとめ

雑草の種類

雑草の種類によって対策は変わります。そのため、自分が困っている雑草は何の種類か見極めることが最初に大切になります。ここではその雑草の種類や見極め方を解説していきます。

イネ科雑草

イネ科の雑草は名前の通り、イネに似ています。イネ科の特徴としては細長い葉を持っていて葉脈がその細長い葉の形に平行にに伸びていることです。

イネ科で代表的な雑草はメヒシバやエノコログサ、オヒシバにスズメノカタビラです。イネ科の特徴を持っている雑草であれば基本的にこれらの草が当てはまるでしょう。

広葉雑草

広葉雑草はイネ科以外の雑草がそれに分類されます。一般的に葉っぱと言われると思い浮かぶ形が広葉雑草です。特徴はイネ科と異なり葉は短く横に広がっています。葉脈は網目のように横に縦に伸びています。

広葉植物で代表的なのはほとんどの方が馴染みのあるセイヨウタンポポやクローバーなどです。イネ科以外の草が広葉雑草のためイネ科さえ見極められれば困ることはないでしょう。夏に生える雑草を除草するにはこれらの見極めができるとスムーズに除草ができるようになるので見極められるようにしておきましょう。

雑草の種類を見分ける必要はあるの?

先に少し説明しましたが雑草の種類を見分けられるようになることで、正しい除草剤選びができるようになるのです。除草剤の種類によって効果が変わってきます。その除草剤の種類も草の種類で効果が変わったりするため草の種類を見分けられるようになっておいた方がいいのです。

「非選択制除草剤」を使用すればどの種類にも効果を発揮することができますが、自宅で育てている植物の周りに雑草が生えた場合そこに非選択制除草剤を使用することで、大切に育てている草も一緒に枯らしてしまいます。そういったことにならないためにも枯らしたい草だけからせることができる「選択制除草剤」を使えるようになっておきましょう。

夏によく生える草

夏は場所を選ばず様々な雑草が生い茂ります。その中でも特に生命力が強く厄介な草があるのでそれらを紹介していきます。

ブタクサ

ブタクサはヨモギの葉によく似ているのが特徴で、茎に白い毛が生えています。キク科の一種で枯れてはタネを落とし、同じところに再度発芽する1年草でもあります。1年草は毎年のように生えてくるので厄介な雑草と言えます。

8月ごろになると花粉を飛散させます。秋の花粉症で困る人はこのブタクサに影響を受けている人も少なくないでしょう。家周辺だけでもぶたくさを除草しておくと効果は変わってきます。

メヒシバ

メヒシバはイネ科の雑草で特にイネににています、イネのように細長い葉を持ち、穂を放射状に伸ばします。
芝生や畑など場所を選ばず広がっていくのが特徴です。また根がかなり細く、草むしりをしても根が残ってしまうためその場所に再び繁殖するといったケースが多く見られます。メヒシバは繁殖力が強くしっかりと草むしりをしてもその場に放置してしまうと再度繁殖するといったこともあります。

芝生の中に生えやすいこともあり、芝生を枯らしたくないけどメヒシバは枯らしたいと考える人も多いでしょう。そんな時はメヒシバだけ抜いたり「選択制除草剤」を用いてメヒシバだけ枯らすようにしましょう。

エノコログサ

聞き馴染みのある猫じゃらしと呼ばれる雑草がこのエノコログサです。エノコログサはイネ科の草で細長くフワフワした穂を持っています。エノコログサは1年草で夏場には広い範囲で生い茂ります。広く、高く成長することで周辺の植物の成長を阻害する可能性もあることから成長する前に除草することをおすすめします。

スギナ

スギナは「地獄草」と呼ばれるほど生命力が強く、根絶することが難しいです。またスギナはアレルギーの原因にもなるので注意が必要になります。

草むしりでスギナを見知ったとしても少しでも根が残っていれば再度同じ場所に繁殖します。しっかりと駆除するためには根を完全に取り除く必要があります。ですが、スギナの根は長いと数メートルと深くまで根を張ります。そのため根を完璧に抜くというのは難しいでしょう。

そんなスギナを除草するのであれば除草剤を用いるのが一番でしょう。除草剤であれば根本から枯らすことができるので他の場所から胞子が飛んでくる以外に同じ場所に繁殖することはなくなります。スギナにお困りの人は除草剤に挑戦しましょう。

夏によく生える雑草の除草方法

夏は成長しやすい環境が整っているため、少し放置するだけでどんどん雑草が成長します。そんな伸びた雑草の困りごとを解決するための方法を解説していきます。

草むしり・草刈り

コストをかけずに除草するのであれば草むしりや草刈りが一番でしょう。お手軽さという面でも優れています。繁殖力の強くない雑草であれば生えてきたタイミングで草むしりをしておけばその季節は草に困ることはなくなります。

ですが草むしりは炎天下の中草を抜くという作業を長時間するため体力面で負担がかかります。そういったことも考えた上でどう除草するか考えましょう。

草むしりをする際は必ず根から抜くようにしましょう。また抜いた草は放置せずまとめて捨てるようにしましょう。放置してしまうとそこから繁殖する可能性もあるからです。草むしりはきついと感じるのであれば除草剤を用いた方法を試してみましょう。

除草剤

広い範囲でしっかりと除草をしたいのであれば除草剤を使用しましょう。コストをかけてもいいという方にはこちらがおすすめです。「茎葉処理型除草剤」は液体のタイプで薬剤のかかった雑草を素早く枯らしてくれます。長すぎる草の場合液体のかかってない部分が出てくる可能性があるため草刈りなどで短くしてから使用しましょう。

あとは自分の育てている植物や枯らしたくない植物があるのであればそれらに影響の出ない除草剤選びをしましょう。

草を再度生えてこないようにする方法

夏に伸びてくるのを待つのではなく事前に生えてこないように防草しておくと夏の雑草に困ることも少なくなります。

防草をする時期は雑草が生え始める前の春先に行うことをおすすめします。
防草は雑草の生えていない土の上に「土壌処理型除草剤」を使用します。「土壌処理型除草剤」は先に説明した除草剤とは違い顆粒になっています。その顆粒が土と混ざり雑草が育ちにくい土にしてくれるのです。

また、除草剤だけでなく防草シートなどを設置することでタネや胞子が飛んでくるのを防ぐことができます。さらには日光を遮ることにより草の成長を妨げることができます。
除草剤で綺麗にして対策をした後に防草シートを使用すれば雑草に困ることもなくなります。

ただ、除草剤選びや防草シートの設置は素人には難しいため不安がある人は業者に頼ることも選択肢に入れましょう。

まとめ

夏に生える雑草はとにかく生命力が強く繁殖力も高いです。雑草は景観を損なうだけでなく害虫を呼び寄せたりなど様々な悪影響を及ぼします。

そういったことにならないよう放置するのではなくしっかりと除草、防草の対策をしていきましょう。そのために草の種類を見分けられるようになっておくとスムーズに除草作業を進められます。この記事でしっかりと草の種類について理解しましょう。

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