芝生を良い状態で維持するには、普段から不要な雑草などを取り除く必要があり草刈りが欠かせません。その作業に必要となる道具には「芝生バリカン」や「芝刈り機」があります。芝刈り機はなんとなく聞いたことのある人も多いと思いますが、芝生バリカンはどんなものか知らない人もいるのではないでしょうか?似ているようで似ていない、それぞれの違いや特徴について解説していきます。

・そもそも芝刈りはなぜ必要?
・芝刈り機と芝生バリカンはどこが違う?
・芝刈り機はどう選べばいい?
・芝生バリカンはどう選べばいい?
・機器のお手入れ方法

そもそも芝刈りはなぜ必要?

「芝は放置していても自然と育っていくのだからそのままにしておいてもいいのでは?」と思う人もいるのではないでしょうか?。

ここでは草刈りがなぜ必要なのか、どの時期に行うのがいいのか解説していきます。

芝刈りが必要な理由

「絨毯(じゅうたん)のように密度が高く美しい緑の芝生」を目指す人も多いかと思います。

芝には面白い性質があり伸びていく途中でで刈られると、上へ伸びていくことをあきらめ、芽の数を増やし横に広がろうとする性質があるのです。高く上に成長できない分、横に数を増やしていこうとする防衛本能です。

芽の数が増え横に広がろうとすると密度が高くなるといえます。結果ぎっしり密度濃く草が詰まった、綺麗で良好な状態の芝が生まれます。ですので、芝刈りで定期的に上へ伸びていく力を抑制させ綺麗で密度の高い芝へと仕上げられるのです。

芝刈りをしないと、密度が濃くならないだけでなく、様々な被害を出す害虫を寄せつけることにもなります。
さらには「軸刈り」といったリスクも招く可能性があります。芝の茎を刈ってしまうことで葉がなくなってしまうことになるのです。それによって光合成することができなくなり、芝自体の体力が低下するのです。それによって健康的で美しい緑色や姿が失われるのです。

芝刈りをした方がいい時期

芝刈りは基本的に4~11月にかけてこまめに定期的に行うことが理想です。

春になったら芝の希望とする長さの3~5割ほど増した長さになったら、芝刈りのスタートの合図にするといいでしょう。暖かくなりはじめの成長が穏やかな時期の場合月2~3回で問題ありませんが、伸びが早くなってきたら週に1度くらいは芝刈りをした方がいいでしょう。。

特に注意すべき点は際の部分です。成長の早い際は成長のが遅い箇所と同時期に刈ってしまうと、「軸刈り」になってしまう可能性があります。ですので、伸びの早い際の部分のみを刈ることも大切になってきます。

芝刈り機と芝生バリカンはどこが違う

芝刈り機と芝生バリカンの最大の違いは使用する場面によって発揮できる力が異なるということです。

範囲の広い芝は芝刈り機

対象とする芝の範囲が広ければ、芝刈り機を使うのがベターでしょう。動力違いにもよりますが、狩る幅、刈る高さの種類が違うモデルが多くそろっているので、効率的に作業を進められる機種を選ぶことができます。

短時間の作業では刈り刃の強さ・強度や刈るスピード、いっぺんに刈り取ることのできる量が重要となります。そのいずれにおいても芝生バリカンより、芝刈り機が有利といえるでしょう。

機種によってですが50cm程の刈り幅を誇るモデルもあるので、一度に短時間で作業をしたい方には好まれます。

範囲に狭い芝や細かい箇所には芝生バリカン

広い範囲でない芝など限られた箇所で使うのなら、芝生バリカンの手軽さがいいでしょう。芝の際など気になる場所をその都度、細かく手入れする時にも、気軽にできるのでそういった点が芝生バリカンの最大の魅力です。

美しい芝をキープしていくには、一気に狩るだけではなく時には丁寧な作業も必要になります。芝の背丈を揃える、庭の隅っこで細かく慎重に作業をするのにもぴったりです。

芝刈り機はどう選べばいい?

芝刈り機にはさまざまな種類があるので料金の面や自分が育てている芝の状態や環境に合わせて選ぶといいでしょう。

動力源の違い

・安く買いたいなら「手動式」
・効率の良い作業を求めるなら「電動式」
・芝生が広い、騒音も気にしなくていいなら「エンジン式」

動力源の違いであれば上記の3つから選択できるでしょう。
手動式はコストを抑えることができ、手軽に使えますがエンジン式と比べるとパワーの差から作業の効率度は衰えます。

反対にエンジン式は広い芝でもスイスイと作業することができますがコストはかかり、騒音問題にも繋がってしまいます。
電動式の場合は手動式とエンジン式の間のコスト、性能になります。

そのほかに刈り込み方式で芝刈りができるものもあります。

・リール式
・ロータリー式

リール式は刈り取った後の断面が美しく綺麗に仕上げることができます。ですが長い芝を狩るのは苦手という面も持ち合わせているのでこまめに手入れをしなくてはいけなくなります。

ロータリー式は長い芝、雑草が混じってる芝でも刈り取ることができることと、芝刈りの頻度が少なく済むことです。
デメリットとしては切断時の衝撃が強いため葉脈が残ってしまい枯れてしまう場合があることです。

自分が育てている環境と芝の状況に合わせてどのタイプがいいか選ぶといいでしょう。

芝生バリカンはどう選べばいい?

芝生バリカンも形状や機能などさまざまにあります。自分が使いたい場面や効率を考えて選択するといいでしょう。
ここでは大まかにですが4種類の芝生バリカンを説明します。

・小回りの利く「ハンディタイプ」
・立ったまま使える「スティックタイプ」
・パワフルな切れ味「電動式コードタイプ」
・場所に制限されずパワフルに「電動式コードレスタイプ」

「ハンディタイプ」はその名の通り気軽に手で持って作業ができます。アイロンのように使うことができるので細かい作業などにうってつけです。

「スティックタイプ」は掃除機のように使うことができるので体に負担なく使用できます。また、持ち手を外してハンディタイプに切り替えることのできるタイプもあるのでその商品を選べば細かい部分も手入れができます。

「電動式コードタイプ」はパワフルに芝刈りをすることができます。充電切れなどの心配もないので使いたい時に使用することができます。デメリットとしてはコードの長さによって作業の範囲が制限されたり、コードが邪魔になることです。

「電動式コードレスタイプ」はコードタイプよりも使い勝手がよくストレスフリーにパワフルに使用できます。充電切れなどには気をつけましょう。

機器のお手入れ方法

芝刈り機のお手入れ方法

回転式を除けば、基本的に芝刈り機の刃は2枚の刃を重ね合わせた構造となっています。例えるとハサミのように刈り込んでいく形になるので、スムーズにストレスなく刈れるようにするなら刃合わせという調整を行うことが必須になります。

芝刈りをした後は刈り取った草や土で汚れている状態になります。放置せずに使った後にはすぐに刈り刃を水洗い、本体も機械部に水が当たらないよう注意しながら洗いましょう。

定期的に刃は研磨しましょう。そうすることで切れ味を良い状態で保ことができます。
晩秋を迎えたらいわゆるオフシーズンに入ります。オフシーズンは使用することがなくなるのであらかじめ、刃に潤滑油などを塗ったりして、錆びることのないよう保管しておくことが大切です。

芝生バリカンのお手入れ方法

使用し続けているとバリカンの刃は切れ味が悪くなってきます。その時はやすりなどで刃の部分を削れば切れ味の回復をすることができます。機種ごとに手入れの方法は書かれているので我流ではなく説明書を参考にするといいでしょう。

それでも切れ味の改善が見られないのであれば、刃の交換が必要になってきます。交換のための替え刃は購入できる機種も多いので、色々と見てみることをおすすめします。

使用後には草や泥が刃に詰まったり、本体部分に付着したりします。その際には柔らかいブラシなどを用いて刃に詰まっている異物を取り除き、汚れを拭いて落としていきましょう。

まとめ

今回は芝刈り機と芝生バリカンについて説明しました。
使い分けるのも良し、どちらか1つを準備しておくのも良しなのでご自身の環境と場面に合わせて選ぶことをおすすめします。

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