暖かくなり始める春先から夏にかけて活発に動き始めるゴキブリ。この虫について国内で聞き込みをしたらほとんどの方が「嫌い」「怖い」「気色悪い」と答える人がほとんどでしょう。ゴキブリを見ないようにするのは不可能と思っている人もいるかも知れませんが実際は見ないため、家に出現させない方法があります。

例えば夏の活動が活発になる時期の前から「待ち伏せタイプの殺虫剤」を使用することで家への侵入を防いだりすることができるのです。こういったゴキブリの活動などを逆算して時期にあった対策をすることで家から全滅させることも可能で、侵入を防ぐ対策も併せて家でヤツの顔を見ないようにしていきましょう!

この記事を最後まで読み正しい対策をすることで不意に遭遇して驚き叫ぶなどといったことは無くなりゴキブリに出会う恐怖はなくなり快適にストレスなく日常を過ごすことができます。

細かく解説しますのでぜひ最後まで読んでください。

ゴキブリは放置してはいけない

見た目の不快感さや不気味さはさることながらただ嫌悪感があるだけではなく人間に悪影響を及ぼす可能性を多く持っているのです。ウイルスや菌などの病原菌を媒介する可能性を持っており、病気やアレルギーの原因になるのです。

幼少期などは免疫力が低くアレルギーなどを発症しやすくなるため衛生面などを考慮してしっかりと退治、対策をしなくてはいけません。

次のセクションでゴキブリの生態について紹介していきます。写真などを使用しませんので安心して最後まで読んでください。

ゴキブリの発生原因

ゴキブリが家の中で発生するのは大きく分けて2つの原因が考えられます。

・窓やドア、配管などの隙間をつたって外から侵入
・室内で冬を越し卵が孵化しゴキブリが増殖

室内で卵が孵化するなども元を辿れば外から侵入しているということになります。ゴキブリ対策の最大の対策方法は外から侵入させないことです。ではなぜゴキブリは家に侵入してくるのでしょうか?

ゴキブリ侵入の理由

ゴキブリの侵入、行動パターンは以下の通りです。

  1. 水や餌を求めてそれが簡単に手に入る環境を求める行動
  2. 交尾、求愛を求めて他のゴキブリに釣られる行動
  3. 生きるための生活環境を手に入れる行動
  4. 学習と本能に従う行動

水や餌を求めてそれが簡単に手に入る環境を求める行動

ゴキブリは餌や水などを簡単に摂取できる環境を無闇に徘徊して見つけるのではありません。ゴキブリは嗅覚に優れているとされ一説では人間の1万倍の嗅覚を持つとされています。そのため飲食店などゴキブリにとっていい匂いと感じる箇所には自然と集まります。

また学習能力も高いため一度嗅いだ匂いは覚えており再度そこに戻ってくると言われているため衛生環境や匂いの管理はとても重要になるのです。

交尾、求愛を求めて他のゴキブリに釣られる行動

ゴキブリの求愛行動の特徴は性フェロモンが使われることでしょう。性フェロモンとは雌が独自のフェロモンを発することで同種の雄に自分の居場所を知らせ誘導する匂いのことです。

オスはその匂いを辿ってメスを探しにいきます。その過程で家などに侵入するのです。さらにはこの性フェロモンはメスも寄せ付ける原因にもなるので相乗効果でどんどん増えていきます。またゴキブリのフンにもこのフェロモンは含まれているためゴキブリのフンは必ず掃除しなくてはならないのです。

生きるための生活環境を手に入れる行動

ゴキブリはその生態上-5℃~-10℃以下になると死滅するとされています(即死にはなりません)
さらには、7℃以下の気温になると(東京の冬の平均気温)では成長ストップします。(ゴキブリに限らず昆虫はある気温を境に発育が止まってしまう温度があり、その温度になると数日~数ヶ月で死亡してしまいます。(※卵は卵鞘(らんしょう)という特別な殻に包まれているため5℃以下にならないと死滅しません
またゴキブリは乾燥には温度よりもさらに弱く、湿度の高い環境でないと生きていくことができないのです。

そのため寒くなり始める秋口になると適度な暖かさと湿度のある環境を求めて家に侵入するのです。家に侵入したゴキブリは自分の巣作りに最も適した場所だと判断したら集合フェロモンを方々に放ち、仲間などを呼び寄せます。

ただしゴキブリはそのエリアに数が多くなりすぎると自分達の餌の危機、住み家の現象、繁栄の妨げになると感じた時は 他のゴキブリを出て行かせるためのホルモンを発し家から出してしまいます。そのため自宅を綺麗にしていても汚い近隣から侵入するといった可能性もあるため侵入を防ぐ対策は必須になるのです。

学習と本能に従う行動

先に嗅覚が優れていること、匂いを覚える学習能力に長けていることを紹介しました。さらには行動を学習する能力も優れているのです。

ゴキブリのこれらの能力は、3回行った行動は必ず覚え、1回匂いを嗅いだらその匂いを学習し記憶します。つまり、餌や水がある場所を一度覚えると、そのエリアを学習し食事をするために自宅にに侵入するのが生活の習慣になるのです。
また、侵入した後その環境が居心地良いと判断すれば住み着くようになります。

 ゴキブリの春夏秋冬の動き

対策をするにはまず対策対象の生態や習性を知ることが大切です。ここでは季節ごとのゴキブリの活動パターンを紹介していきます。「クロゴキブリ」「チャバネゴキブリ」と2種類のゴキブリがいるます。どちらも雑食性が高く、サルモネラ菌や大腸菌などのウイルスや病原菌を保菌している可能性が高いので、十分に注意が必要になります。

冬(越冬シーズン)

クロゴキブリ

クロゴキブリは、基本的に外で生活しており家で見る時は外から侵入してきたものと考えましょう。基本的に冬の寒い時期はベランダやダンボールなどの暖かい場所の隅などで冬を越します。主に卵や幼虫の状態で越冬しますが時と場合によって寒さに耐えきれず死ぬ場合もあります

クロゴキブリは越冬休眠を行う生物で暖かい場所を見つけたら静かに春の訪れを大人しく待ちます。クロゴキブリは、成虫になるまでに1~2.5年かかるとされており卵や幼虫の期間が長いのです。休眠中は自らの成長をあえて止め、寿命を長くしています。成虫になってからは3~6ヵ月生存するので、最長でも3年以上生きる個体がいるのです

チャバネゴキブリ

暖房が24時間稼働していないような一般家庭、住宅では室温が低くなるためその寒さで死んでしまいます。このゴキブリは主に24時間、常に暖房がついているオフィスやビル、飲食店、都心のマンションなどで越冬をします。

チャバネゴキブリなどはクロゴキブリとは違い越冬休眠をしません。1年で2世代以上繁殖、増殖するとされており発育が特に速い生き物です。その分命は儚く寿命は4~8カ月前後と短命なのです。

春(幼虫が動きだすシーズン

この時期のゴキブリは成虫になる前のため繁殖能力を持たない状態で生活をします。繁殖前のため全体的に個体数は少ない傾向にあります。暖かくなりはじめ、気温が20℃くらいを超えると本格的に活動をスタートさせます

夏(最も活発に活動するシーズン

夏の暑い時期はゴキブリが本格的に始動しどこでも顔を出します。様々な場所に出没し屋内、屋外関係なく見かける可能性が高まり遭遇率が一段と高まります。繁殖も旺盛かつ盛んに行われるため幼虫から成虫まで勢ぞろいで一気に母数が爆増し時にはコロニーを形成します。

秋(越冬準備シーズン

越冬準備のために寒さを凌げるすみ家を探し始める時期に入ります。秋に生みつけた卵が孵化し幼虫の状態で冬を迎えることになります。暖かい環境を求めるため、自宅にダンボールなどが放置されている場合はすぐに片付けるようにしましょう。ダンボールの断面は波打つような形状でその空間自体がゴキブリにとって格好の的で産卵場所として最も適しているのです。構造上、ダンボールの暖かさ、保温性と湿度、保湿性に優れており、程よい暗さと狭さも備わっているからです。

ゴキブリの春夏秋冬の対策

季節ごとの対策方法を紹介していきます。

冬(大掃除と合わせて越冬幼虫を根本退治

姿はほとんど見ない時期になり安心して過ごすことをできるのが冬。ただ対策としては越冬中でじっと動かない幼虫の状態にするのが適しています。この季節は対策に狙い目で、大掃除を行いがてら「くん煙タイプ」の殺虫剤で根本から退治しましょう。

春(屋内への侵入防止!羽化させない

活動が活発になるこの時期は侵入を防ぐための対策が大切になります。「待ち伏せタイプ」の薬品、殺虫剤を用いて家への侵入1匹も許さないようにしましょう。羽化する前に先制攻撃で死滅させましょう。

夏(活発に家の中で活動するゴキブリを1匹の頃ず退治

もしも自宅でゴキブリ遭遇したら、ひるまず、先手必勝ですばやく殺虫スプレーを吹きかけましょう。繁殖させないためにも徹底攻撃が大切です。活発な動きで姿を表すタイミングを逆利用しましょう。

秋(繁殖させない生き残りを許さない

ゴキブリの習性を理解して卵を産みやすい環境をなくしつつ越冬できる、住処を除去。これで生き残りの死滅を狙い卵も産ませることを防げます。

活発なゴキブリに遭遇したら?

1年の中、春夏秋冬を通して暑くなる夏場はゴキブリが一番活発になる時期で、注意していたとしてもどうしても出会ってしまいます。そんな時の対処方法を紹介します。

対策1 恐れず「殺虫スプレー」

ゴキブリに遭遇した際、逃げられる前に殺虫スプレーを使用して駆除しましょう。ゴキブリは素早くすぐさま隙間などに逃げるため殺虫スプレーなどの武器はすぐ手に取れる箇所に配置しておきましょう。

逃げられてしまったら?

いるのに見えない状況が一番不安になりますよね?見えないエリアにいるゴキブリを駆除するには燻煙タイプの殺虫剤が最も適しています。室内の隅々まで殺虫成分が行き届き、狭い隙間などにも効果覿面です。居場所のわからないゴキブリの退治に最も適しているので使い方を守り使用しましょう。燻煙剤はゴキブリの異常行動を誘発する可能性があり姿を現し死んでいることもあるので驚かず処理しましょう。

また見かけた場所はいつもの通り道の可能性があるため「毒餌タイプ」を設置したり「待ち伏せタイプの殺虫剤」を撒いておき罠を仕掛けておきましょう。

対策2 繁殖させないために徹底攻撃

夏は活動だけでなく繁殖も活発に行うため、産卵の頻度も極端に多くなります。幼虫として生まれるまでの期間も短くなるなど、夏場は一気に大量繁殖する危険がいっぱいあります。1匹見かけたら影には何匹もいるというのがゴキブリのためこれ以上繫殖させない対策が必須になるのです。「くん煙タイプ」の殺虫剤をフル活用して、見えない奴らも一網打尽しましょう。ただ燻煙タイプは卵の頑丈な状態にはびくともしないので、孵化した2~3週間後の時期を狙って、再度「くん煙タイプ」の殺虫剤を使用するとより効果的です。

対策3活発な動きを逆に利用

活発に動いているということは、罠に引っかかる可能性も高まるということになります。ゴキブリを見かけた付近のエリアやシンク下、隙間など潜伏しているであろう箇所に「待ち伏せタイプ」の殺虫剤を振り撒いたり、「毒えさタイプ」の殺虫剤で巣などの根本から駆除しましょう。

罠を仕掛けるのにおすすめの場所は以下の通りです。

・冷蔵庫の周辺
・キッチンのシンク下
・壁と食器棚の隙間など、ゴキブリの通りそうな隙間

・ガスコンロの下
・ゴキブリを見かけた場所

また夏場のゴキブリは屋内、屋外と行ったり来たりする傾向にあるため「待ち伏せタイプ」の殺虫剤を用いてそこを行き来したゴキブリを処理しましょう。おすすめの場所は以下の通りです。

・ドアの隙間
・サッシ

・換気扇
・通気口

ゴキブリ対策は「春」と「秋」に行わおう

ゴキブリの好む住処は、「暗く狭い暖かな湿度の高いところ」です。以下に紹介したすみ家になりそうなエリアに、ゴキブリが寄ることができない環境にしておきましょう。定期的かつ丁寧に掃除を行う、風通しを常に良くして湿度を上げないなどして室内を最大限清潔にしておきましょう。室内は勿論のこと、ベランダなど屋外の自宅周辺にも目を配りゴキブリが住み付きにくい手入れを忘れないようにしましょう。

・冷蔵庫下や周辺
・キッチンシンクの下、隙間
・クローゼットに保管しているダンボール
・捨て忘れたまとめてあるダンボール

・植木鉢の下や周辺

秋の対策

秋の時期は冬眠期間に備えて休む場所を探し始めます。活動は夏場よりも少なくなるため動き回る量は減ります。このタイミングでもやはり燻煙タイプの殺虫剤は効果的です。また越冬に最適な場所には毒餌などを設置しておくことで冬を越す前に駆除することができます。

春の対策

この時期になるとやっと動き始めるようになります。活動を開始しますがまだ動き自体は鈍いため活発になるために侵入対策をしましょう。

侵入口になりやすい場所を以下にまとめましたがわかりやすく伝えると、人間が家と外の行き来がしやすい場所など室内と外が繋がっている場所です。ゴキブリは数ミリほどの隙間さえあれば、体を変形させて侵入してしまうとされています。一見「隙間を防いだ」と思っているようなエリアも、侵入口としては十分すぎる隙間の場合もあるため排水溝や換気扇などの隙間になりやすい場所はガムテープや専門の隙間を埋めるアイテムを使用し細かいところまで油断せず対策しましょう。

・ドアの隙間
・サッシ
・換気扇
・通気口

また待ち伏せタイプの殺虫剤もいいですが、子供やペットを飼っている家庭だと抵抗を持つ方もいるでしょう。そういった方はベランダやドア周辺に自然由来の忌避剤を設置するのもいいでしょう。ゴキブリだけでなくクモなどの害虫は柑橘系の香りやハッカやハーブといった香りの強い植物を苦手とします。そのためそれらの香りを使用した天然由来の忌避剤もホームセンターやネットショップで売っているのでそれらを購入するのもいいでしょう。

1年を通しての対策

ゴキブリ対策は常に綺麗にするよう心がけましょう。キッチンなどはゴキブリの餌などが豊富に集まる場所なので最大限注意が必要です。「生ゴミ」「食べかす」「ペットの餌」これらには特に気をつけましょう。生ゴミなどはストレーナー等に置いたまま放置することは必ず避けてください。ビニール袋などの密封できるものを活用して素早く処理するよう心がけましょう。食べ終わった食器や箸、スプーンなど油物等もシンクに放置することなく素早く洗っておきましょう。キッチン周りの綺麗さはゴキブリを見なくするために最重要と行っても過言ではありません。

また整理整頓、清掃も重要です。戸棚やクローゼットの裏、冷蔵庫の下など、ゴキブリのすみ家になり得る場所、隅っこや物かげは、常にこまめに綺麗にしておきましょう。部屋の整理整頓も重要で、綺麗に整えておくことで風通しを良くする効果も期待できるため湿度を籠らせることを防げます。

まとめ

ゴキブリ対策に重要なのは一にも二にも家を清潔にすることです。基本的に住み良い環境を作らないことで住み着くことを防げます。それらをきっちりと行なった上でくん煙タイプや毒餌タイプの殺虫剤を使用しましょう。使用方法は購入したものに説明が記載されているはずなので記載通りに丁寧にきっちりと使用することを心がけましょう。

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