【種類別】除草剤の使用方法
ひとくくりに除草剤といっても「粒剤のタイプ」と「液体のタイプ」の2種類があり、それぞれ使用方法は異なります。
- 液体タイプ:伸びている雑草などの葉に上からかけて染み込ませて効果出す
- 粒剤タイプ:葉ではなく土に直接撒くことで根っこから吸収させ効果を出す
次から除草剤を使用するにあたっての用法用量と使用方法、手順を説明していきましょう。
液体タイプ
液体のタイプは効果が出るのが早く「この一部だけ除草をしたい」と思う箇所に撒くことを意識することが大切です。
雑草などの草、葉に直接作用するので、場所を制限されることなく使用できるのが大きな特徴と言えるでしょう。枯らしたいと思っている草、葉などに直にかければその植物だけ枯らすことができるのです。
粒剤タイプ
粒剤のタイプは土に直接たっぷりと染み込ませることで、長い時間をかけて効果を発揮します。しかし雨などに流されてしまい予想してなかった箇所にまで影響するデメリットがあります。ですので、撒くのに適してるといわれる場所は、建物などのの隙間や駐車場・周りに畑がない場所などです。
また、粒剤のタイプは雑草が生えてこないように予防をしたいなと感じている場所やポイントに撒いておくのも効果的。雑草が生えてくる前に散布しておきましょう。
散布量
除草剤の散布する量というのははとても重要で除草効果をしっかり発揮させるためにとても大切なポイントとなります。無駄なく効果的に使用するためにも、散布量は事前にチェックして把握しましょう。
液体タイプ
液体のタイプの散布量は、一般的に葉っぱが軽くでもいいのでしっとりと濡れるくらいで大丈夫です。土にかかってしまっても成分が土によって分解される性質を持っているので、特に気にする必要はありません。葉の部分に直接しっかりとかけることを意識することが大切です。
粒剤タイプ
粒剤のタイプは大体1㎡に対し10~40gを基準として撒きます(雑草の種類やその雑草の量によって変わってきます)。計量する容器がついてないのであれば、自身の手を使ってはかりましょう。処理したい場所に必要な分だけの量をはかり、ボウルなど粒剤を入れられる容器に準備しておきましょう。
希釈の方法
原液の状態で売られているタイプはの除草剤は、基本的に希釈して使用します。一般的に50倍の濃度に薄めて使用しますが、処理したい植物により希釈濃度は変わってきます。ここを枯らしたいと対象にしている植物があるのであれば、何倍に濃度に希釈するのか先に調べておくようにしましょう。さまざまな種類の植物が生えているような場所のように、全体をしっかりと除草したいのであればおよそ、50倍の濃度で希釈するのをおすすめします。
希釈する場合は、噴射機があるようでしたら噴射器に原液と水を入れるようにしましょう。ないようでしたらバケツやジョウロで代用をするのがおすすめです。50倍に希釈したいのであれば、原液の50倍となる量の水道水を入れます。このときに水が多めになってしまうと効果が減ります。心配なのであれば、気持ち濃い目に混ぜ合わせるといいでしょう。
除草剤の基本的な撒き方、手順
【液体タイプ】
- 1m以上と長い雑草であれば事前に刈っておく
- 天気予報を確認し次の日に雨が降らない午前中に
- 噴射機やジョウロを準備する
- 除草剤をその場にあった濃度で希釈していく
- 枯らしたいと思う植物に撒く
- 1週間後を目安にチェックを行い、枯れ切っていない箇所があるようなら再度同じ手順で繰り返す
狭い範囲で雑草が生えているのであればお全体が濡れることを意識するといいです。また、広い範囲であればムラが出ないようにS字型に撒きましょう。
巻き方としては横移動で横に巻き切ったら一歩後ろへ下がり、端から端を横移動という動きを意識しましょう。撒いた箇所は踏まないよう工夫しながら撒きましょう。
【粒剤や粉のタイプ】
- 雑草などが生えていないタイミングや草刈りをした直後などの状態
- 雨上がりのタイミングや雨が降った後の翌日などに行う
- 粒剤を撒く
草刈り直後の状況などで粒剤のタイプを使用するのであれば草刈りを行なってから、雑草が生えてない状況でで除草剤などを撒くようにしましょう。表面上に雑草などの草が茂っていると、地中に効果が出なくなってしまうので、最大限の効果を発揮することができなくなってしまいます。
ボトルを使い粒剤を直接土に撒く方法などもあります。飲み口からボトルを左右(あるいは上下)に振りながら粒剤を撒いていくといいです。ビニール手袋は必ず着けるようにしましょう。
除草剤散布後に効果が期待できるのはいつなのか
・液体 約2-3週間後
・粒剤 約2週間後
液体タイプ
液体タイプは比較的即効性が高いというのが特徴の1つです。散布をしてから1時間-6時間の時間で効果が出ます。効果が出はじめてから切れるまでの時間が早いので、散布した後でも別の植物を植えるなどが可能です。
液体タイプは枯らしたい葉に直接かければそこにだけ効果を出すことができます。また土の中にある種子までを枯らすことはありません。ですので2週間程度放置しておくと除草後に残った種子からまた雑草が生えるということもあります。
粒剤タイプ
粒剤のタイプは液体タイプとは大きく異なり即効性はないですが、持続時間が長いという点が特徴の1つです。散布を終えてから染み込むまでには10日前後くらいかかりますが、散布した後の除草効果は撒き方によって変わりますが、長くても半年ほど持続します。ちなみに、散布した周辺に生えている植物にも効果が影響してしまうので、注意しましょう。
散布するにあたっての注意点
除草剤は作業効率を良くしてくれう大変便利なアイテムですが、安全対策をしっかりと行わないといけません。使用する際に注意しないといけないポイントを紹介します。
安全対策はしっかりと
除草剤を使用するのであれば皮膚は晒さないようにするのが安全対策の一歩目です。長袖の服を必ず着るようにしてください。
また、メーカーの中では安全性の高さを高さをウリにしている除草剤などもありますが、どの除草剤も高い安全性を持っているとは限りません。雑草というのはそもそも生命力の強い植物なので、その雑草を枯し切ってしまう薬剤と考ると、その成分がどれだけ強力なのかは容易に想像できるでしょう。
近所トラブルに発展しないよう配慮を徹底
除草剤は使い方によって近隣などに悪い影響を及ぼしてしまう可能性があるので、使用する時は配慮が重要です。隣の家の草花や草木を枯らしてしまうことや、洗濯物などを汚してしまうといった近所へのトラブルを回避するため、散布の方法や天候などには最大限注意しましょう。
その土地や周辺環境をしっかりと確認する
除草剤の効果を最大限発揮させながら、トラブルを回避するには使う環境や場所をしっかりと確認しましょう。
急な斜面、坂などで除草剤を使用してしまうと平坦な土地に比べて、土地が傾いているため、薬剤が下へ下へと流される可能性があります。そういったことによる周囲への影響なども考えていきましょう。
まとめ
この記事では除草剤でも液体タイプと粒剤タイプがあると説明してきました。どちらを使えばいいのかはご自身が使いたい場所の用途に合っているタイプの除草剤を選択することが大切になります。適切な濃度で丁寧に均一に散布するよう心がけましょう。
庭のお手入れなどに困っている人や、除草剤をまだ使用したことがないという人は、ぜひ参考にしてください。
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