雑草には夏に急成長する雑草と秋に急成長する雑草の2種類があります。多くの人が雑草は夏に大きく成長するものと認識しているのではないでしょうか?実際には秋になってから急成長する雑草もあるので、それを把握していないと秋になってから雑草などに困ることになります。

この記事ではその秋に急成長をする雑草について細かく解説していきます。しっかりと対策できるよう秋に増える雑草の種類やその雑草の対処法を解説するのでぜひ最後まで読んで参考にしてください。

  • 秋に増える雑草の種類
  • 秋に増える雑草の対策方法
  • 雑草を生やさないための対策方法
  • まとめ

秋に増える雑草の種類

秋に急成長をする雑草は主にイネ科の雑草です。イネ科の雑草は稲穂をつけるのが特徴で、その穂をつけるために少しでも背を高くしようと成長します。

庭や道端に生えるとそれだけで存在感があり、景観を損なったり近隣に迷惑をかける可能性があります。そのためしっかりと特徴を掴んで対策していきましょう。

メヒシバ

雑草の中でも代表的なものの一つでもあるのがこのメヒシバです。メヒシバはアスファルトやコンクリートの少しの隙間や割れ目からでも生えてくるため、雑草の中でも一際強い繁殖力を持ちます。

芝生の中に一度、根を張ってしまうと芝生の成長を邪魔してしまい思ったように育たなくなってしまったり、見た目を損なってしまう可能性などもあります。メヒシバの根はとても丈夫で手で抜くのは難しいのでしっかりとした処理が必要になります。

エノコログサ

エノコログサも雑草の中では代表的なものの一つです。「ネコジャラシ」の愛称でも多く知られている雑草で、夏の終わりから初秋にかけて目にするようになります。このエノコログサも繁殖力が強く、一度発生してしまうとその場所に毎年のように生えてくるようになってしまいます。またエノコログサは「キンエノコロ」や「アキノエノコログサ」と時期によって成長するタイミングが違うため、両方とも処理できる時期に対策することをおすすめします。

チカラシバ

エノコログサと似ている「チカラシバ」ですが特徴的なのはその穂です。エノコログサとは違い、真っ直ぐに穂を伸ばすのが特徴で、衣服などにくっついてくる「ひっつき虫」としても有名ですね。よく見られるエリアは郊外や山などが近いエリアです。地中には根ではなく株を作って成長するため、引き抜くのは容易ではありません。そのため薬品などを用いるのが効果的です。この地中に伸ばす株は冬を越したとしても翌年にはまた生えてくるため、十分に注意して対策する必要があります。

タチスズメノヒエ

ぱっと見では穂とはわかりにくい、小さな粒が一列に並んでいるのが特徴的な「タチスズメノヒエ」ですがこの雑草も多数の種子をつけるため繁殖力が強く、放置してしまうと庭やそのエリア一面を覆うほど群生してしまいます。そのエリアに生えている植物の成長を邪魔する可能性もあるため、自分で育てている植物のエリアに生えてきた時は早期の対策が必要になります。成長し切る前に根からしっかりと抜くことをおすすめします。

ススキ

秋の七草としても有名な「ススキ」ですがこの草は休耕田や野山などに多く見られるため、身近な庭に生えてくることは少ないでしょう。ですがこのススキの繁殖力は他の雑草を寄せ付けないほど強く、地下には根ではなく茎を伸ばします。その地下茎は手で抜くのは困難なため駆除がかなり大変です。また地下茎は広く繁殖するため広範囲に群生します。

メリケンカルカヤ

この「メリケンカルカヤ」は大きくなると150センチ以上まで伸びるのが特徴です。また花序と呼ばれる花の集まりのものも特徴的です。花序は冬には枯れるのですが、草や茎自体は春先まで延びたままになるため景観を損なう上に邪魔になります。地中深くまで根を生やすため手で抜くことは困難を極めます。

カヤツリグサ

ここまで紹介していきた雑草は全てイネ科ですがこの草だけイネ科ではありません。イネ科に似た細く長い葉を持つのが特徴です。全体的は繁殖の仕方などはイネ科の草と類似しているため対策自体はイネ科のものと同じように対策すれば問題ありません。

秋に増える雑草の対策方法

草刈り・草抜き

秋に繁殖する雑草の対策方法はいくつかありますが、繁殖力の強くないもの、根を地中まで伸ばさない草であれば草抜き、草刈りで十分対策はできます。草刈り、草抜きの際の注意点としては根からしっかりと抜くことを意識しましょう。

また草刈り、草抜きを終えてまとめて山積みになっている草などは早期に処理するようにしましょう。雑草は繁殖力が強く根が地上にあるだけでそのエリアに繁殖する可能性を秘めています。そのため草刈り、草抜きしたら安心ということにならないよう早期にビニール袋などにまとめて破棄するよう心がけましょう。

除草剤を使用する

草刈り・草抜きが困難な根を深くまで伸ばす雑草や、茎や株を生やす雑草には除草剤を使用するようにしましょう。除草剤は根から枯らしてくれるので翌年になると生えてくるということも防ぐことができます。種子を飛ばして生やす草などには対策はできませんが、それ以外で生やす雑草には効果的面です。

また除草剤にはいくつか種類があります。野菜などを育てるための畑や家庭菜園には「農耕地用」の除草剤を使用するようにしましょう。農耕地用の除草剤は育てたい野菜には効果がなく雑草にだけ効きます。またすでに雑草が生えている場合は「茎葉処理型」を使用しましょう。これから生えてくるのでそれに対して対策したい場合は「土壌処理型」を使用しましょう。

除草剤には必ず使うエリアや何に効果があるのか記載されているのでそれらをしっかりと確認して出したい効果だけを出すようにしましょう。

雑草を生やさないための対策方法

秋に増える雑草で解説しましたがイネ科の多くは繁殖力の高いものが多いです。また春になると花粉を飛ばすため、花粉症の方は症状が悪化、花粉症でない人は花粉症を発症する可能性もあります。家の周りにイネ科の植物が生えているという方は早期に対策をすることをおすすめします。

防草シートを使用する

繁殖力の強い雑草には防草シートを設置しましょう。防草シートは植物の成長となる光合成を妨げる効果があり、その結果雑草の成長を妨げます。

防草シートは多くの種類があります。安価なものだと繁殖力の強いイネ科の雑草は突き破ってくる可能性もあります。そのため防草シートは少し値が張っても強力なものを選ぶようにしましょう。

また防草シートを設置した後はその上から砂利を敷くのもおすすめです。砂利を上から敷くことで半永久的に防草の効果を発揮するので防草シートを検討する方は砂利を敷くことも考えてみてはいかがでしょうか?

コンクリートやタイルで舗装する

完全に雑草を生えてこないようにしたいという方はタイルの設置やコンクリートなどで舗装することをおすすめします。これらは土を完全に覆ってしまうので草を生やすことはできません。

経年劣化によりひび割れなどの隙間ができるとそこから雑草を生やしてくる可能性はありますがそれ以外では雑草被害に合うことはないので一度の施工で半永久的に気にする必要がなくなります。

まとめ

より多くの雑草が育つ夏が終えたとしても油断はできません。秋に増えてくる雑草もあるため、夏の終わり頃に延びてくる雑草を見つけたら早期に対策するよう心がけましょう。

またしっかりと対策することで毎年雑草に悩まされるということも減りますので、できるのであれば防草シートなども考えてみるといいでしょう。

秋に成長する草を理解して正しく対策をしていきましょう。

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