冬の寒い時期になると雑草被害が一段と減り、庭や畑、保有している土地の管理が楽になると安心する人も多いのではないでしょうか?逆に毎年草刈り作業などに苦労している人は温かくなるのを恐れていることでしょう。この記事ではそんな温かくなってくる春から夏にかけて活発に成長する雑草について解説していきます。

雑草別に対策の方法が変わってきますので雑草別に対策方法を紹介していきます。毎年の草刈りに悩んでいる人はぜひこの記事を最後まで読んでいただき参考にしていただければと思います。

雑草とは

まず雑草とはなにかについて解説していきます。雑草とは人が管理・整備している土地(畑、田んぼ、庭、花壇、道路など)に生えてくる草などの植物のことを指します。雑草は意図せずに生えてくる植物のことで強い生命力と繁殖力で処理しても処理しても伸び続けるため多くの人が苦しめられます。

また雑草は様々な悪い影響を及ぼします。雑草が生えてくることで育てている花や野菜などガーデニング、家庭菜園の生育を阻害したり、様々な害虫を寄せ付けることで虫刺されや害虫被害、アレルギーの発症に繋がる可能性もあります。そういった悪影響を及ぼす可能性の大きい雑草はなるべく被害が広がらないよう先手先手で対策を行い、適切に処理しておきたいものです。

時折聞くことのある野草もありますが野草は雑草とは違い、人の手が及んでいない植物のことを指します。山、野原など人が頻繁に出入りしない環境に自然と生える植物のことで雑草とは異なり食することの植物なども生えます。この野草は地域性も色濃く出るため忌み嫌われる雑草とことなり、人々に愛でられる植物となりやすいのです。

雑草の特徴

雑草の生えるエリア、雑草の成長がもっとも早くなる時期、なぜ雑草は生えてくるのかを解説していきます。

雑草の特徴

雑草のほとんどが多年草と呼ばれる種類の植物です。多年草の植物の特徴は以下の通りです。

・風などに飛ばされた種子から芽を伸ばし生長。
・地上に出ている草の一部は一度枯れてしまうが、地下部に伸びている根っこの部分は生きており翌年暖かくなると再び草が伸びてくる。
・球根植物(宿根草)もこの多年草に分類され何度も生えてくる。
・多くの雑草は種子で繁殖するが、地下に伸びている茎から繁殖する品種もある。
・つる性雑草のほとんどが多年生で、フェンスやエクステリアにツルを伸ばし絡みつかせ夏から秋の暖かい期間に見かける機会が増加

逆に一年草と呼ばれる植物は名前の通り一年で枯れる植物で毎年、生育させたいとなると植え替えが必要になります。その代わり楽しみたい植物を楽したい時期に楽しめるというメリットもあるのが一年草です。雑草と違い毎年生育することで困るということもありません。

雑草の生えやすいエリア

雑草が生えやすいエリアは以下の通りです。

・家の周辺
・道路や歩道などの道の端
・そのほか土手や畑など日当たりの良いエリア

雑草は市街地・郊外・道路・畑・森林など場所問わずにどこでも生育することができます。その中でも家の周辺や道路の端、土手や畑などは特に草が生えやすい環境になっています。自宅周辺では庭等の私有地の敷地内・玄関周り・屋外の花壇やプランターの中などは雑草が生えやすい環境です。生垣や垣根がある場合その真下も生えやすくなっています。

道路や歩道などコンクリート状のエリアでも生命力、繁殖力の強い雑草は生育します。道路の端やコンクリートの割れ目などから目を伸ばします。これは踏み付けなどの耐性がある雑草だから成長できるものなのです。

また、畑や土手は雑草が生えやすい定番のエリアの一つと言ってもの過言ではないでしょう。絶好の日当たりで植物が生長しやすい環境が整っています。また畑などは野菜などを育てるための環境になっており土自体に栄養が豊富に含まれています。そのため雑草も大きく育ちやすいのです。公園や学校でも雑草は繁殖しやすく、環境に適応し馴染むことができれば平地、傾斜地など形状問わず生えてきます。

雑草の生えてくる時期

タイトルにあるように雑草は暖かくなる春ごろから夏、秋にかけて生長し伸びます。雑草の種類により発芽・生長のタイミングは異なりますがこの時期が基本となります。

そのため、草刈り、除草の頻度はその雑草が生長する時期にに合わせて年に数回行う必要があります。例えば、春の中盤である5 月は特に暖かくなり多くの植物が著しく一気に生長する季節です。この時期ではガーデニングをしている方であれば、5 月頃に育てている植物の周辺に生える雑草を的確に刈ることで他の草花の生長の阻害、妨げを事前に防止することができるでしょう。また、雨がよく降る梅雨の時期は水分を一気に吸収し雑草が伸びやすくなります。そすると梅雨明けには成長しきって立派な雑草になり、この時期に刈るのが一般的と世間ではされています。秋に入ると雑草の生長が止まり、枯れ始めます。この枯れ始める9月から11月も気温が下がり熱中症のリスクなども減るため、草刈りのタイミングとしては適していると時期と考えてもいいでしょう。

このように時期に合わせて生育のスピードが変わり、どの時期に草刈りをするのがいいかわかれます。適切なタイミングで草刈りができるよう自分が草刈りしたいエリアの、状況をみて行いましょう。

雑草はなぜ生えてくるのか

雑草がどこにでも生える主な理由は以下の通りです。

・風、雨水、鳥や虫などによって種子が様々な場所に運ばれる。
・踏みつけた靴の裏や自然と付着した衣服から運ばれる。
・草むしりや草刈りををした後、種子まで処理できず地中に残ったままになっている。

イネ科の雑草となると一つの房に抱える種の数も相当な数になります。そのため繁殖するチャンスも多く、風や付着などを利用して各地に繁殖します。こういった理由から雑草はどこにでも生えてしまうのです。

よく生える雑草の種類

雑草によって対策方法は異なります。普段よく目にする雑草の紹介と合わせてどのような対策をしたらいいのかを紹介していきます。対策したい雑草に適した方法で処理を行いましょう。

スギナ

スギナは雑草の中でも一番と言っていいほど繁殖力が高く、困っている人がたくさんいます。栄養茎と呼ばれる部位はグリーンの線状の葉のような形状になっており、胞子茎と呼ばれる部分は春の代名詞とも言えるな野草「つくし」です。馴染み深い植物であるため、雑草被害に困らない人は季節の風物詩としていいものと考えますが、土地管理をしている人からすると非常に厄介なのです。

とにかくどこにでもすぐ生え、気がついたらあっという間に増え、根っこから抜きにくいという、雑草に関しての困る問題を全て網羅しています。

◯スギナ対策
スギナ対策ですがスギナは地下茎と呼ばれる地中に伸びる茎からどんどん繁殖するため、一般的な草抜き・草刈りで対応するのは至難の技と言えるでしょう。毎日こまめに草抜き、草刈り作業を行わないとスギナの繁殖を妨げることはできません。しかし毎日草抜き作業を多なうのは相当な負担とストレスになります。そういったことも踏まえてスギナには除草剤を使用することをおすすめします。スギナは根っこの生命力が強く、すぐに再生する力を持っているので、除草剤を使用したからといって1度で完全にスギナを除草することは難しいかもしれません。1ヶ月に一度の頻度で除草剤を撒くなど対策するようにしましょう。

ドクダミ

一度は聞いたことのある植物ではないでしょうか?ドクダミも雑草とされる植物の代表的なものです。日光に当たりやすい環境よりも半日陰になるような場所や湿気のある場所を好んで繁殖します。そのため湿気の多い梅雨の時期、6~7月頃に白くかわいい花びらとドクダミといえばの黄色い穂を実らせます。見た目はとても可愛らしいですが想像以上の繁殖力を持っており、独特なクセのある強い匂いを放ちます。また、スギナと同様、地下茎を伸ばして地中から繁殖するため、地上に出ている一部の葉を刈っても根が残り、すぐに同じ場所から生えてきます。

◯ドクダミ対策
スギナ同様に地下茎を伸ばして茎から一気に生長します。生長しきる前の芽が出て2~3㎝のうちに見つけることができれば比較的簡単に根から地下茎を含めて丸ごと綺麗に引き抜くことができます。しかし、発見が遅くなったり放置することで大きくなり増えてしまったドクダミは、根っこからの根絶が非常に困難になるので、根から枯らすことのできる除草剤を使用することがもっとも効果的でしょう。ドクダミは目を離したちょっとしたタイミングで気がついたら大きく育ち広範囲に繁殖するので、広範囲に効果的に散布することのできる液体タイプの薬品がおすすめです。

カヤツリグサ

この植物も繁殖力が強い種類のひとつです。カヤツリグサは数種類あり、一年草から多年草と様々です。中でもこのカヤツリグサの仲間の一つでもある、ハマスゲと呼ばれる多年草で段違いの生命力で固くかたまっている土やアスファルト、コンクリートにも負けずに生えます。また、このハマスゲも地中に地下茎を伸ばし地中で繁殖するため、草抜き、草刈りでは根からの根絶が難しいとされています。芝生などを育てている土地に侵入し芝生に紛れて生えてくると相当に手強く除草に苦労してしまいます。

◯カヤツリグサ対策
カヤツリグサが芽吹くのは暖かくなり雨が多く降る春から梅雨時期くらいまでとなるため、タイミング、様子を伺いつつ遅くても花が咲く前までの地下茎を伸ばす以前に根から引き抜くの処理方法がオススメです。小さいうちであれば手作業でも簡単に抜けます。

もしも芝生に侵入してしまい一緒に生長してしまった場合は自分で育てている芝と区別、見分けることが難しくなるので、芝刈機などで芝と一緒にこまめに刈りましょう。その他の対処法では、芝は枯らさず狙った植物だけ枯らす選択制の除草剤があるのでホームセンターや園芸店などプロがいるところに相談するのもいいでしょう。

オヒシバ

このオヒシバも高い生命力を誇り、固い土やコンクリート、アスファルトの隙間などをものともせず生えてきます。地面が乾いているきつく締め固まったカチカチのグランドでもよく目にする機会があります。踏んでも切られても物ともせず枯れない強さを持っており、根も強く手作業で引き抜きにくのは困難な除草の難しいとされる代表的な雑草です。

◯オヒシバ対策
根っこから抜こうとしても先で伝えたようにすぐにブチッと千切れてしまい、すぐにまた同じ場所から生えてきてしまうので、この雑草も除草剤での処理が一番適切といえます。また、日当たりが良く光合成のしやすい環境を好むため、オヒシバを防除した後には同じ場所に物を置いたり、他のお花などを植えて育てて地面にあえて影を作ることでオヒシバの繁殖を抑制することを狙えます。

コニシキソウ

他の雑草に比べて特徴的な見た目をしているコニシキソウ。暗赤色の茎に可愛らしい小さな楕円形の葉を身につけて、葉の中に独特な暗紫色の斑点模様を付けるのが特徴です。
根元から方々に分岐し地を這うように広く伸茎を伸ばし、所々の節から根を出します地面に根付きます。
最も活発で活動的な時期、ピークは夏ですが、暑くなる初夏から涼しくなり始める秋にかけて長い期間ダラダラと繁殖、発生するため1年間の間に何回も草抜きをしなくてはならない、手のかかる面倒な雑草です。

◯コニシキソウ対策
コニシキソウは背が低く上へ上へと伸びません。小さな根を細かくたくさん出すという特徴を持っているため、抜いたり刈ったりするよりも根本から枯らすことが期待できる除草剤を使用するのが最も効果的です。根が地中に残ってしまうとどんどんと繁殖して増えるので、根まで薬品を浸透させて枯らすタイプの除草剤を使用しましょう。

雑草が大量繁殖する前の対策方法

雑草はまず草抜きなどで綺麗にしその後防草シートや土壌処理型除草剤を使用するようにしましょう。

適切な除草方法

暖かくなる春の雑草はこれからどんどんと生長していきます。そのため草刈り、草抜きを積極的に行いましょう。

草刈り・草むしりに必要なもの

広範囲でないエリアの草刈り、草抜きであれば草刈機などを使用せずに手作業で十分でしょう。準備しておきたいものは以下の通りです。

長袖・長ズボンなど肌の出ないもの(虫刺されや日焼け対策)
・紫外線・熱中症対策のための帽子・水分
・スコップや鎌
・ほうきや熊手(抜いた草をかき集めるため)
・ゴミ袋

草刈り・草抜きのポイント

草むしり・草抜きをする際、事前に地面を濡らしておくことで土が湿り柔らかくなるので、雑草が根本から抜きやすくなります。自分でホースなどを使用して濡らしたり、雨の日の翌日に草抜きをすれば効率よく草むしりをすることができます。草刈りをするのであればそれなりに伸びた状態の草の状態であることが一つのポイントです。

熱湯をかけることで雑草を枯らすこともできますが、表面の熱湯がかかった部分が枯れるだけで数日経つとすぐに伸びてきてしまうので根本的な生えてこない状況にするという問題解決には繋がらないため、しっかりと根絶したいのであれば除草剤を使用しましょう。

雑草が大量繁殖しないための対策

雑草の草抜き、草刈りを終えたらそれで終了ではなく次に生えてこないようにするための対策が必要になってきます。防草シート、除草シート、芝生を植えたり砂利を敷いたりなどの対策や、「土壌処理型除草剤」などを土に直接ふりかけておくなど様々な方法で防草対策を行うことができます。対策を施す外観、景観と合わせてそこに合う対策を行いましょう。

まとめ

暖かくなる春からは雑草対策が必須になります。この記事で紹介した方法で雑草処理を行うのもいいですがまだ生えてくる前の寒い時期から防草シートや除草剤を撒いておくのも一つので手ですので事前に面倒ごとを済ませておくという方法も頭にいれておきましょう。

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