頑丈で手入れやリフォームが疎かになりがちなブロック塀。
ブロック塀は昨今では台風なども多くそういった雨風から家を守ってくれる役割や、防犯などもしてくれる家を守る存在です。そんなブロック塀も長期間放置していくと脆くなってしまったり、家の外観を損なう原因になってしまいます。

「気がついたら老朽化してしまっていた…」そんな状況の人も多くいるでしょう。この記事ではブロック塀の重要性や手入れ、リフォームの方法など細かく解説していきます。
点検のポイントなども解説するので少しでも気になっているのであれば今日からでも実践できますので、ぜひ参考にしてください。

  • ・ブロック塀とは
  • ・古いブロック塀はなぜいけない?
  • ・ブロック塀の点検方法
  • ・ブロック塀のリフォーム方法、相場

ブロック塀とは

家の外構として使われるブロック塀の正式名称は「補強コンクリート造のブロック塀」です。名前の通りコンクリートで造られており、その中に鉄筋を通し成形されています。

ブロック塀の役割

ブロック塀は冒頭でも書いたように雨風から家を守ったり防犯の役割を担っています。また、隣の家や道路との境界を明確にする存在でもあります。その他にもブロック塀を高く積み上げることで庭や家の中の目隠しにもなり、プライバシーの確保をすることもできます。

このように様々な仕事をしてくれるのがブロック塀なのです。

古いブロック塀はなぜいけない?

ブロック塀について解説したのでここでは長期間放置された古いブロック塀はなぜ良くないのかなどを解説していきます。

ブロック塀の耐用年数

ブロック塀は暑さによって耐用年数が変わりますが一般的には30年と言われています。
厚ければ厚いほど耐用年数は伸び、薄くなるにつれて耐用年数は減ります。そのため、ブロック塀を造ることを検討している人は家のデザインと合わせてそういったことも考えた方がいいでしょう。

ブロック塀は頑丈な造りですが、常に雨風に晒せれる環境下にあるためひび割れや白華現象が起きやすく、鉄筋のサビを引き起こしたりなどいつの間にか脆くなっている可能性もあります。
また、海辺のブロック塀は海風にさらされることで一般的なブロック塀よりも脆くなりやすくなるので住んでいる環境によっても耐用年数は変わってきます。

ブロック塀の危険性

古いブロックには危険もあります。それらについても解説していきます。

倒壊

ブロック塀は施工不良が多く、耐用年数の短いブロック塀も少なくありません。気がついたら倒壊しやすい状態になっているということもあるので油断できません。

昔からのブロック塀

建築基準法ができる前に造られているブロック塀はとくに脆く、いつ倒壊してもおかしくない状態のものがあります。

耐震化されていない

定期的なメンテナンスや補強などがされていないブロック塀は耐震化されていないケースも多く災害時に崩れて二次災害を招く恐れもあります。

ブロック塀の点検方法

ここではブロック塀の点検方法について解説していきます。見てわかるようなヒビが入っていなくても老畜かが進んでいるケースもあります。気がついたら倒壊したということがないよう建築基準法を基に解説していきます。

  • 塀は地盤から2.2m以下になっているか
  • 塀の厚さは10cm以上で造られているか
  • 控え壁もしっかりと造られているか(塀の高さが3.4mごとの高さに合わせて5分の1以上突出させる必要がある)
  • コンクリートの基礎があるか
  • 傾き、ひび割れがないか
  • 塀に基準とされている鉄筋が入っているか(専門家への相談が必要)
  • 基礎の根入れ深さは30cm以上になっているか(塀の高さが1.2mを超えている場合)

ブロック塀の老朽化の確認方法

ブロック塀の点検方法を解説しましたがその中でも老朽化していて危険な状態にあるサインを細かく解説していきます。

傾き

傾きのあるブロック塀は基礎や地盤、塀自体に何らかの悪い影響が生じている証拠です。傾きがある状態では強い台風や自身があった際、誰かがもたれかかったタイミングなどで倒れる可能性があります。傾きがあった場合は早急に対策しましょう。

ヒビ・割れ

傾きと同様ヒビや割れはとても危険な状態です。ヒビのある状態はブロック塀を形成する鉄筋が錆びていることが考えられます。鉄筋が錆びてしまい歪み塀自体が膨張しているためわずかな刺激により倒壊する可能性もあります。

高さ

建築基準法ではブロック塀の高さは2.2m以下と決められています。ですが古いブロック塀には2.2mを超えている塀もあったりします。この基準を超えるブロック塀は建築基準法が定められる前に造られた古い塀と考えられるので、安全性に問題があり、とても危険と言えるでしょう。

点検時にこれらの問題が見られる場合は専門家に直ちに相談するようにしましょう。

ブロック塀のリフォームと相場

ブロック塀の危険性について解説したので次にブロック塀のリフォーム方法を解説していきます。全く新しくつくり直す方法や危険性が低ければ補修で補ったりと、費用感や今の状態と合わせてどんな方法でするかを検討するといいでしょう。

1. 今あるブロック塀を完全撤去してつくり直す

今にも倒壊しそうなブロック塀や長い年月が経ち不安なのであれば撤去してつくり直すことをおすすめします。設置費用とプラスして撤去の費用もかかるため他の方法よりも値段は高くなりますが、一番確実で外観も綺麗にすることができます。
また、地盤や周辺環境によっても値段が変わるのでしっかりと工数の詳細などは事前に聞くようにしましょう。

撤去費用は自治体からの補助金などが出るケースもあるので住んでいる自治体に確認してみてください。

2. 塗装・補修

つくり直すのとは別にひび割れている箇所などを埋める塗装・補修の方法があります。
つくり直すよりも工程が少なく環境にも左右されないので比較的やすく修繕することができます。

3. ブロック塀ではない別の塀を設置する

塀にはブロック塀以外にフェンスなどといった選択もあります。フェンスであれば倒壊した時の危険性を減らすこともできかつ、外からのプライベートの確保や雨風から家を守る役割もしっかりとしてくれるので性能としてはブロック塀と引けを取りません。

ただ、丈夫さはどうしても劣ってしまうのでそういったところや家とのデザインの兼ね合いもあるのでそれらも含めて検討するといいでしょう。
その他には植栽なども塀の代わりにすることができます。自然に囲まれたい方や解放感が欲しい方には植栽がぴったりです。

ブロック塀の相場

ブロック塀の相場は以下の通りです。

  • ・解体・撤去費用・・・約5,000~10,000円/㎡程度
  • ・堀削工事・・・一般的な住宅で約10,000~30,000円/㎡程度

    (残土を宅地内処分または廃棄処分するかによって変動)
    ※土が足りない場合は土を足す費用もかかります

    • ・ブロック塀へ交換
      普通ブロック約29,500円~/ⅿ(10m以上、基礎含)
      化粧ブロック約37,000円~/ⅿ(10ⅿ以上、基礎含)

    (充填するモルタルや鉄筋の値段も含まれています。)

    • ・フェンス塀へ交換・・・フェンス代約11,000~35,000円+設置費用約30,000円程度

    ※既存のブロック塀をそのまま残して新たに塀部分の追加する場合も、上記の価格が基本となります。またフェンス代は素材や装飾によって大幅に変動します。

    • ・部分ひび補修・・・約13,000~20,000円/㎡程度
    • ・ブロック塀の塗装・・・高圧洗浄約200~300円/㎡程度+下地処理約1,000円~/㎡程度+塗装約1,500円~/㎡、左官工事は約4,000円~/㎡程度

    まとめ

    この記事ではブロック塀の老朽化やリフォームについて解説しました。
    ついつい状態などの確認など疎かになりがちな塀ですが倒壊などして怪我をしてからでは遅いので今のうちから点検や、リフォームの検討はしておきましょう。

    点検のポイントを解説しているとおりで、怪しいなと思う箇所があったら迷わず専門家に確認してもらいましょう。見えていないところで倒壊の原因になっている可能性もあります。

    安心、安全に生活を送るためにもぜひこの記事を参考にしてください。

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