「防草シートを使ってみたいがどれくらい持つのか気になる」、「長く使うにはどうすればいいのかわからない」と言った方も多いのではないでしょうか?

この記事では防草シートの耐用年数から長く使っていくための方法を細かく解説していきます。

  • 防草シートの耐用年数
  • 防草シートの種類や素材
  • 防草シートの正しい選び方
  • 防草シートを長く使うためのポイント
  • まとめ

防草シートの耐用年数

ここでは防草シートには織布防草シートと不織布防草シートの2種類があります。それぞれの特徴や耐用年数について解説していきます。

織布シートの特徴

・繊維と遷移を1つ1つ織って作られたもの
・強害雑草と呼ばれる雑草には効果が薄い(チガヤ・スギナなど)
・安く購入することができる
・耐用年数は1〜5年

不織布シートの特徴

・繊維同士を絡ませ、さらに接着して作られている
・・強害雑草と呼ばれる雑草にも効果あり
・コストがかかる
・7〜10年

上記が特徴とその耐用年数になります。耐用年数に関しては長く使うための対策をしないでむき出しの状態で使用した年数となっています。
後ほど長く使用する方法を解説しますが、芝生や砂利を防草シートの上に敷くことで劣化を遅らせ長く使用することができます。

織布防草シート

不織布に比べて耐用年数が短いという欠点があります。メリットとしては水通しがいいので水捌けがよく、雨が降った後いつまでも水が溜まってしまうといったことは少なくなります。

数年のサイクルで防草シートを変えようと考える人であれば織布タイプをおすすめしますが、長く使いたいと考える人には不向きと言えます。

不織布防草シート

不織布タイプは7〜10年と長く使うことができます。メリットはその丈夫さと長く使用することができるところでしょう。頻繁に変えたくないと考える人はこちらを選ぶことをおすすめします。また、強害雑草も抑えることができるのでよりしっかりと効果を出したい人は不織布タイプを選ぶといいでしょう。

デメリットは値段の高さです。防草シートは範囲が広ければ広いほど費用もかかるので安く済ませたいと考える人には向いていません。

防草シートの種類や素材

防草シートは織布タイプと不織布のタイプ2つと解説しましたが素材などによっても耐用年数や効果が変わってきます。単に種類だけで選ぶのではなく、素材も合わせて考えることで長く使用したり効果をしっかりと出すことができます。

防草シートの素材には主に3つの素材が使用されています。その素材については以下の通りです。

  • ポリエチレン
  • ポリプロピレン
  • ポリエステル

防草シートは紫外線に弱く、紫外線にさらされることで劣化が早くなってしまいます。そのため上記の中で最も紫外線に強いポリエステルは他の素材よりも耐用年数が長くなります。
それぞれの素材については以下の通りです。

ポリエチレンの特徴

・耐用年数は短い
・熱や紫外線の耐久性は弱い
・酸・アルカリの耐久性は強い

ポリエチレンは熱や紫外線に弱いため他の素材と比べて最も耐用年数が短いです。メリットとしては他の素材よりも安く購入することができることでしょう。景観を考えてこまめに変えたいという人にはおすすめします。

ポリプロピレン

・耐用年数は短くなく長くもなくの中間
・熱や紫外線の耐久性は強い
・酸・アルカリの耐久性は弱い

ポリプロピレンは防草シートの中でも多く使用される素材です。耐用年数は短すぎず、長すぎないのが特徴です。酸やアルカリに強いため雨にさらされても劣化が早まることはありません。ですが紫外線には弱いためむき出しで使ってしまうと早く劣化してしまいます。

ポリエステル

・耐用年数は長い
・熱や紫外線の耐久性は強い
・酸・アルカリの耐久性は強い

ポリエステルは他の素材と比べても圧倒的に耐用年数が長いです。紫外線に強いので少しの期間で劣化することはほとんどありません。ただ酸やアルカリには弱いため長く雨に打たれたりする環境だと劣化が早まります。

種類だけでなく、この3つの素材で耐用年数や値段も変わってくるので自分が対策したい範囲と準備できる費用などを考えてどの素材を選べばいいか検討するといいでしょう。

防草シートの正しい選び方

ここでは防草シートの正しい選び方について解説していきます。
防草シートを選ぶときに考えたいことは自分の目的です。どれだけ対策をしたいのかなど細かく考えることでシート選びを失敗することを防げるでしょう。

正しいシート選びをするためのポイントは以下の通りです。

・こまめに変えるのが苦ではない、短期間(1〜2)の対策で十分と考える人は安い費用で買えるシートを選ぶ
・砂利などシートの上に敷くことを考えるのであれば「砂利下専用」を選ぶ
・対策なしでそのまま使い長く使用したい人は不織布のポリエステル素材のものを選ぶ

これまでに解説したように種類や素材によって耐用年数は変わります。また「砂利下専用」の防草シートなどもあり、景観を大事にしたいので砂利や人工芝生を上から敷きたいと考える人は砂利下専用のシートを選択することをおすすめします。

砂利下で使用することで紫外線にさらされることがなくなるので半永久的に使用することができると言われています。その分砂利などの費用もかかるためそういったことも含めて検討するようにしましょう。

おすすめはザバーンシリーズ

おすすめの防草シートはザバーンシリーズのシートです。砂利下専用のザバーン136Gや露出で長い期間使用できる240G,350Gはとてもおすすめです。

ザバーンはポリプロピレンの素材で作られていますが、紫外線にさらされても大丈夫なように特殊な加工がされているため他の防草シートよりも長く使用できるのが特徴といえます。

様々なメーカーが防草シートを出しているためどのシートを選べばいいかわからないと迷ってしまう人はぜひザバーンシリーズから選んでみてください。

防草シートを長く使うためのポイント

防草シートを長く使うにはそのシートの耐用年数だけが頼りではありません。しっかりと対策をすることで本来の耐用年数以上の年数を使うことができます。

逆にシートをしっかりと設置しないとすぐに捲れてしまったり、隙間から雑草が伸びてきてしまうということもあり、全く対策にならないといったケースも少なくありません。
そのため長く使用するのはもちろんのこと、しっかりと雑草を抑えるための設置方法を覚えておきましょう。防草シートを長く使う方法は以下の通りです。

・防草シートを設置したいエリアの雑草は徹底的に処理をする
・防草シートを敷く箇所の地面を平らに慣らしておく
・横着せず、丁寧かつしっかりと防草シートを固定する
・バークチップや砂利、人工芝生などを防草シートの上から敷く
・防草シートの設置後は定期的にメンテナンスを行う

防草シートを設置したいエリアの雑草は徹底的に処理をする

上記の5つのポイントをしっかりと押さえて対策することで長く防草シートを使用することができます。事前に行う雑草の処理の時は

・除草剤で根っこまで枯らす【茎葉処理方がおすすめ】
・刈り取りや集草をしっかりと行う
・除草剤を使用して発芽を防ぐ【土壌処理型がおすすめ】

防草シートを敷く箇所の地面を平らに慣らしておく

これらが終えたたら次に地面を慣らす作業を行います。切り株や石などがある場合それらもしっかりと処理しておきましょう。そういった細かい段差などで隙間が生まれ風が入り込み、防草シートが浮いてだめになってしまうといったことになるからです。

横着せず、丁寧かつしっかりと防草シートを固定する

事前準備ができたら防草シートの固定をしましょう。この時、シートや固定ピンをケチりシート同士を重ねる幅を狭くしたり、固定ピンを適切な間隔で使用しなかったりすると防草シートがすぐにダメになってしまいます。

そのため節約と考えてシートや固定ピンをケチることはやめましょう。費用を抑えたいのであれば安い防草シートを選ぶようにしましょう。

バークチップや砂利、人工芝生などを防草シートの上から敷く

防草シートを設置したらその上から砂利などを敷くことで防草シートを紫外線から守ることができます。防草シートは紫外線に弱いため紫外線を防ぐだけで半永久的に防草シートを使用することができます。また防草シートはデザイン性は考えれられていないため、景観を損なってしまいます。バークチップや砂利などを敷くことで景観を損なわずに済むのでそういった面でもメリットと言えるでしょう。

防草シートの設置後は定期的にメンテナンスを行う

防草シートの設置が終わったら終了ではなく、その後も定期的にチェック、メンテナンスを行いましょう。意識したいポイントは以下の通りです。

・固定ピンの穴などから雑草が伸びてきていないか
・重ねている箇所の隙間から雑草が伸びてきていないか

・風などによりシートに隙間ができていないか
・歩く箇所に擦れなどができていないか

まとめ

防草シートは雑草に対しての悩みを根本から解決してくれる万能アイテムです。ですが正しいシート選びや正しい設置方法でシートを敷かないと効果は半減し、すぐに防草シートをダメにしてしまうという結果になってしまうこともあります。

そうならないためにも事前準備から、設置時のポイントをしっかりと理解して妥協なく防草シートを設置するようになりましょう。

初めて防草シートを使用する人は失敗してしまうことも少なくないので十分に気をつけて使用してください。

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